FC東京がアウェー7連戦を終えて、味の素スタジアムに帰ってきた。その7試合では3勝2分け2敗と勝ち越して、ホームでさらなるパワーアップを図る。ブラジルトリオに迫る連続インタビューの第2回は、アダイウトン。3人がテレパシーで通じ合っているように見える理由を明かした。

通訳◎飯野一徳

上写真=アダイウトンは自慢のスピードであっという間にゴールを決めてしまう(写真提供◎FC東京)

▶ブラジルトリオ連続インタビュー第1回=ディエゴ・オリヴェイラはこちら

チームが一番。そのために何ができるか

アダイウトン(以下、A) もちろんアウェーで勝ち点を稼いで戻ろうと思っていて、そのあとにさらにホームで積み重ねていくつもりでいたのですが、帰ってきて最初の柏レイソル戦は残念ながら0-1と思っていた結果にはなりませんでした。でも、ここで下を向かずに上に向かって勝点を重ねていきたいと思います。

――暑い中、過密日程で移動もあって、と難しいシリーズでした。

A やはり移動があって体を休める機会が少なかったと思います。でも、休養を考えてしっかり栄養補給もしていました。夏に限らずではありますが、エネルギー補給のためにしっかり食べて、練習からしっかりと試合に向けていいコンディションを整えることを心がけていました。

――先ほど話していた柏戦については、0-1での敗戦と悔しい結果でした。

A セカンドボールが拾えなかったことが大きかったと思います。相手にボールが転がったり取られたところで、なかなかリズムに乗れませんでした。セカンドボールを拾うことや相手よりも走るということが足りなかったと思っています。

――残念ながら前半で交代ということになりましたが、ケガなどコンディションに問題があったのですか。

A 前半はチーム全体で非常に悪かったと思います。そこで、ケガというわけではないですが、流れを変えるオプションとして私が退くことになりました。もちろん、うれしいと思う選手はいませんが、それによって後半はたくさんのチャンスが生まれましたし、監督が決めることですからちゃんと従って、また次に出られるようにと考えています。

――アダイウトン選手のそんな非常に真面目で真っ直ぐなキャラクターが、ファン・サポーターに愛されていますね。

A クラブハウスに来たら、仕事ですから何があっても忘れて集中して練習しています。試合でもチームが一番ですし、そのために自分が何をできるかを考え続けています。それがプレーに出ているのだと思います。もちろん、ピッチの外に出れば自分のことも考えて普通にリラックスしていますよ(笑)。

――そんなリラックスのために、どこかお気に入りの場所はありますか。

A いまは新型コロナウイルス感染拡大防止のために出かけられませんが、いろいろな場所に出かけたいと思っています。家族とディズニーランドに行きたいですね。