FC東京は6月27日の明治安田生命J1リーグ第20節の大分トリニータ戦を終えると、次のホームゲームは9月まで待たなければならない。だからこそ、しっかりと大分に勝って、ホームのファン・サポーターと一緒に喜びを分かち合いたい。安部柊斗は今季はまだ決めていないゴールを味スタで、と意気込んでいる(6月20日取材)。

プロ2年目だが、日々のトレーニングから若手が引っ張っていく意識で臨んでいる(写真提供◎FC東京)

ブラジルトリオについていく

――走って戦って体を投げ出して。その反省と長谷川監督との会話があったからこそ、強みの部分がさらに増している印象です。

安部 横浜FC戦は自分の中では良くない試合で、球際の部分やインターセプトのところでボールを奪いきれなかったですし、もっと縦横無尽に走ることもできたと思います。それがまだまだ足りない。練習からいろいろと考えて取り入れているので、それが活きてくればなと思っています。

――どんなことを取り入れているのですか。

安部 もっと爆発的な力を得るための、スプリント系のトレーニングですね。それも監督のアドバイスの一つでもあります。もっとスプリントを増やしたり、強度の高いプレーやプレッシングをかけられれば、と話してもらいました。

――強さ、というのがテーマの一つになりそうですね。

安部 強度を高くやっていきたいし、その上で自分のプレーをやっていかなければならないので、そのためにフィジカルのトレーニングも必要になってくると思っています。連戦のときにはそのメニューを入れるタイミングが難しくて、まだこれからという感じですが、コンディションが上がってきているのは確かで、それも一つの効果なのかなと感じています。

――リーグ戦もほぼ半分まで消化しました。現状の自分のプレーをどう振り返りますか。

安部 ここまでまだゴールもアシストもありません。でも、もっともっとできると思いますし、自分自身も早く点がほしい。ゴールに近づくプレーが増えてきていると感じているんです。

――ゴールのイメージはもうできていますか。

安部 昨年は4-3-3システムのインサイドハーフで、比較的前に行けることが多かったんです。現在はダブルボランチに入っているので飛び出すタイミングも変わりますし、ずっと前にいるわけでもありません。だから、ミドルシュートを打つか、いいタイミングで飛び出さなければ点は取れないと思っています。

――ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトン、レアンドロとブラジルトリオが調子を上げてきています。そこにうまく絡んでいきたいですね。

安部 監督からも彼らが攻めに入ったときには追走していくようにと言われています。そういったプレーができればチャンスも増えるので、信じて走っていきたいですね。

――彼らのあのスピードに追いつくにも、やっぱりスプリントが必要になってくるわけですね。

安部 確かにそのための練習でもありますね。ブラジル国籍の3人は本当に速くて、あっという間にゴールに行っちゃいますから(笑)。そこについていくことがやっぱり大事で、こぼれたときのために走っていきたいと思います。