サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」で、今シーズンもメディア横断企画「DAZN Jリーグ推進委員会 月間表彰」を実施する。当サイトでは、明治安田生命J1リーグにおいて、最も優れたゴールを表彰する「月間ベストゴール」受賞者へのインタビューを掲載。2・3月の受賞者は、ヴィッセル神戸戦(J1第5節)で衝撃のロングボレーを決めた川崎フロンターレのFWレアンドロ・ダミアンだ。

上写真=2・3月の月間ベストゴールを受賞したレアンドロ・ダミアン(写真◎J.LEAGUE)

【動画】月間ベストゴール受賞! レアンドロ・ダミアンが神戸戦で決めたロングボレー!

チームメイト全員にオメデトウと伝えたい

ーー月間ベストゴール受賞、おめでとうございます。

L アリガトウゴザマス。本当に日々、トレーニングを積み重ねてチームの力になりたいと思いながらやっている中で、月間ベストゴールという賞を受賞できて、とてもうれしく思います。ただ、自分だけではなくてチームメイトみんなが力を合わせてやったからこそ、このゴールが生まれているので、全員に「オメデトウ」と伝えたいです。

ーーベストゴールが生まれた神戸戦(J1第5節/3月17日)は難しい試合でした。まず、53分に決まったかに見えたヘディングシュートがVARで取り消されています。

L 自分は常に何が起きてもゴールを目指すという姿勢で戦っています。VARでゴールが認められなかったですが、とくに自分の中で動揺するようなことはありませんでした。あのシーンでは、クロスを上げたアキ(家長昭博)がボールを受けたときに、ちょっとオフサイドかな、と思っていました。だから、気落ちすることもなく、次のゴールを目指すという姿勢を保つことができていました。

ーーその後、前向きな姿勢を保ったままプレーし、72分にベストゴールに選ばれた得点が生まれます。

L あのゴールには、チームの姿勢、戦い方が表れていました。それは、ボールを奪った瞬間に前を向き、後ろの選手はセンターフォワードやより前にいる選手に預ける、あるいはそれを意識してプレーするということです。もちろん、前にいる僕らもそのことを十分に理解している。その上で、相手のGKからのキックをショウゴ(谷口彰悟)が素晴らしいダイレクトでパスしてくれました。それをうまくトラップしてシュートし、ゴールに結びつけることができました。

ーーハーフウェーラインを少し越えたあたりからのシュートでした。谷口選手からのボールを受けると、右足のトラップでボールを浮かせ、反転しながらダイレクトで右足を振り抜いています。

L 自分なりに、対戦相手のゴールキーパーの特徴は分析しています。神戸戦の試合前も分析して臨み、ロングシュートが決められるじゃないかと思っていました。あの距離のボレーは、初めてでしたが。

ーーGKの位置を把握していたからこそ、間髪入れずシュートを放ったのですね。決まった瞬間の気持ちはどうだったのでしょう。

L やはりゴールが生まれた瞬間は凄く興奮しました。ただ直後にVARが入ったので、少し心配になりました。ゴールが認められて、すぐに冷静になりましたね。

ーーあのゴールが決まってベストゴールに選ばれると想像しなかったですか。

L フフフ(笑)。自分はいつも個人的な賞を意識しないんです。ゴールという形でチームに貢献できればいいとは思っていますが、そもそも自分のゴールよりもチームの勝利が大切です。より良いゴールを決めたいとか、よりカッコイイ形でゴールしたいとか、そういうことは一切考えていません。どんな形でもチームの勝利に貢献できればと思っています。

ーー周りの反応はどうだったでしょう。チームメイトやご家族、友人から称賛の声が聞こえたのでは?

L 家族からは素晴らしかったと言ってもらいましたし、ブラジルにいる父からも「素晴らしいゴールだった」というメッセージをもらいました。それ以外にも友人やいろんなメッセージをいただきました。やはりそういう声を聞くと自分のモチベーションにもなりますし、サポーターの皆さんも喜んでいただけたなら、それほどうれしいことはありません。

ーー神戸戦は最後に追いつかれて引き分けに終わり、残念ながらゴールは勝利につながりませんでした。ただ、続く浦和戦でもベストゴールに選ばれてもおかしくないゴールを決めて勝利に貢献しました。見事なバイシクルシュートでした。

L バイシクルシュートは、ブラジルにいるときからよくやっていました。来日1年目の清水エスパルス戦でも決めています。自分にとっては特別なことではなくて、慣れている形です。ユウ(小林悠)が良いタイミングでボールをくれて、最初はヘディングを考えたんですが、少し後ろ気味にきたので、うまく自分のトラップでボールを上にあげてバイシクルシュートにしました。自分にとってバイシクルシュートは気持ちのいいゴールの形の一つですね。誰もができるゴールではないと思いますから。