北海道コンサドーレ札幌の宮澤裕樹キャプテンは、一時は数的優位な状況にありながらも敗れることになったFC東京戦の内容を反省した。次節(4月11日)の鹿島アントラーズ戦では、積極性とダイナミックさを改めて示したいと語った。

上写真=FC東京戦で優位な状況生かせなかったと反省した宮澤裕樹(写真◎J.LEAGUE)

勝利して波に乗っていきたい

 悔しい敗戦は糧にするしかないーー。FC東京戦は29分に相手DF渡辺剛が退場。その後、後半になってキム・ミンテが退場処分を受けたため(59分)、数的優位な状況は、前半の16分と後半の立ち上がりの14分間に限られた。そのおよそ30分間で勝負を決めるべきだったと宮澤は反省した。

「数的優位の時間帯で、自分たちが効果的な崩しができたかと言えば、そうではなかった。その中でも相手はコンパクトな状態から速い攻撃を狙っていたと思いますけど、自分たちのリスク管理の部分で自分たちも退場者を出してしまった。あそこでセットプレーでやられたことで難しくなった」

 優位な時間を保ちつつ試合を進めたかったところで、相手のやり方を分かりながらも数的同数にゲームを戻すことになった。反省を込めて宮澤は振り返る。

「相手はカウンターに特長があるチームですが、それを常に警戒してサッカーはしていましたが、その中でもう少し自分たちでダイナミックにやることはできたと思います。(VARの影響で集中力に問題は?)そこは問題なかったと思う。相手が人数が同じ状況でやられてしまったので、その部分を改善したい」

 69分、相手のディエゴ・オリヴェイラに抜け出されて追走し、ボックス内でタックルを仕掛けてPKを献上。宮澤は自戒を込めて改善を口にした。

 数的優位な状況を生かし切れなかったのは、相手の長所を警戒するあまり、ダイナミックさを欠いたから。数的同数に戻ってから失点したのもまた同じ理由だろう。チームの本分とする積極的な姿勢は、時間の経過とともに失われていった。相手のカウンターが鋭かったこともあるが、宮澤はベクトルを自分たちに向けた。

 次節は3週間ぶりのホームゲームとなる鹿島戦。

「チームが波に乗り切れていない状況ですし、ホームでサポーターの皆さんに背中を押してもらって、自分たちのサッカーをして、勝って、そこをポイントにして、また波に乗っていけるようにしたい」

 宮澤キャプテンは、今季3勝目をつかむと誓った。