コンディション不良により長期の戦線離脱を強いられた横浜FCのMF中山克広。24日の北海道コンサドーレ札幌戦で約3カ月ぶりにピッチに戻ってきた中山は、今季の残り10試合にすべてを懸ける意気込みだ。

ライバルの活躍に刺激

 中山と同じくプロ2年目のDF袴田裕太郎は左SBの定位置をつかみ、FW草野侑己は10月18日のFC東京戦でJ1初ゴールを記録した。同期の活躍について「うれしい反面、悔しさもある」とライバル心を隠さない中山。「あいつらがピッチで活躍しているのを見て、俺も同じピッチで一緒に活躍したいと思った」と当時の心境を振り返った。

 また1学年下のMF松尾佑介は7得点とブレイク。「歯痒いというか、あいつがあんなに活躍しているのを見るとうれしいですけど、悔しさもありますよね」。昨季のチームでは中山と松尾(昨季は特別指定)が両翼を担い、攻撃の二枚看板だった。

「松尾ができるんだったら俺もできるでしょ、みたいな。でも、そんなにうまくいかないんですけどね…。試合に絡めていない時期はそういうことを考えてしまうものなので」

J1昇格の原動力となった中山と松尾(中央)。2人は切磋琢磨し合って力を磨いてきた(写真◎J.LEAGUE)

 今月に入ってから全体練習に合流し、ようやく実戦復帰が見えてきた頃、今度は松尾に不幸が襲う。10月14日のベガルタ仙台戦の試合中に左肩を脱臼し、全治2カ月の診断。今季中の復帰は微妙な状況となった。

 中山は盟友の無念を背負う覚悟を示す。

「本当は一緒にやりたかったんですけど、こういう状況になっちゃったので、あいつを超えるような結果を残り10試合で狙っています」

 現時点でコンディションは「80%くらいまで持ってこれている」という。あとは試合勘を取り戻せば、完全復活も近い。チームを率いる下平隆宏監督は「ここにきて復帰してきたので新しい戦力になる」と期待を寄せ、31日の湘南戦ではスタメン出場の可能性もある。

「とにかく結果にこだわって、誰よりも貪欲にやっていきたい」

 無得点のままシーズンを終えるつもりはない。今季はもう残り10試合となったが「試合に絡めるといううれしさも持ちながら、謙虚に狙っていきたい」と力を込めた。