写真◎J.LEAGUE
1993年にスタートしたJリーグでは、様々な特徴を持つストライカーがゴールを奪い、得点王に輝いてきた。Jリーグ得点王の活躍を振り返る連載の第25回は、史上唯一の3年連続得点王、大久保嘉人を取り上げる。
上写真=多彩なパターンでネットを揺らし、Jリーグの歴史に名を残した大久保(写真◎J.LEAGUE)
140得点目の『カズダンス』
2015年のJ1リーグは04年以来、11年ぶりとなる2ステージ制で争われた。大久保嘉人は1stステージ開幕戦でシーズン初得点を挙げ、勝利に貢献すると、第2節でも1得点。第7節までに6得点を挙げ、川崎フロンターレの得点源として変わらぬ姿を見せつけていた。
第7節での得点はJ1通算139得点目で、「幼いころからテレビでずっと見ていた」というカズ(三浦知良、現横浜FC)の記録に並んでいた。あこがれの人を超える通算140得点目は第9節。アウェーでのFC東京戦で先制点を決めた大久保は、事前に公約していた『カズダンス』を披露してファン・サポーターを沸かせた。
だが、この試合は終盤の2失点で1-2の逆転負けを喫し、第8節と第10節も敗れて3連敗。チームは最終的にステージ5位に終わり、もどかしい状況が続いたものの、大久保は1stステージで16試合出場・11得点と結果を出した。