上写真=久々の全体練習で「みんな元気そうだった」と話した安部(写真◎FC東京)
「健太さんの練習をやって再開に向かっている」と実感
今季のACLのプレーオフからポジションを得て3試合に先発した大卒ルーキー、安部柊斗は久々の全体練習を終えて、「みんな元気そうで、チームの練習中の雰囲気も良かったですし、個人としてコンディションはまだまだでしたけど、いいプレーもできたので、これから開幕に向けてもっと上げていきたいと思っています」と感想を語った。
J1再開は、7月4日。およそ1カ月後に決まっている。
「まだ期間が少しありますが、(長谷川)健太さんの練習をやることで、再開に向けてやっているんだなと感じはしていました」
安部が見据えるのは、再開後の自分と進化したチームの姿だ。
「まだ、コンディション的にきついなと感じる部分はありますが、そこは徐々に上げていきたい。今年は新しいシステム(4-3-3)に取り組んでいますが、(監督に)言われたことは頭にしっかり入っています。あとはそれをしっかりチームで共有していければ。それが大事だと思っています」
2月に右手の甲を負傷し、一時、戦列を離れた。しかし、リーグが中断されている間に順調に回復。この日再開された全体練習でもメニューをしっかりこなしたという。
「今日から対人プレーもして、バチバチやり合うプレーもあって、久々な感じだなというのもありました。(負傷していた手については)恐怖心はまったくなくて、一応まだ固定はしていますが、ほぼ治った状態なので、気にすることもなくプレーできています」
ケガの影響はない。戦う準備は着々と進めてきた。
「(球際のアグレッシブさという)自分のプレースタイルを変えずにやっていきたいと思いますし、自分のプレースタイルでどこまで通用するかというのも、チャレンジしたい部分。それにプラスアルファで攻撃の部分、ゴールを決めたり、アシストするという結果も求めたい。今日の練習からそういう意識でやっていました」
チームは昨季、J1優勝にあと一歩届かなかった。その足りなかった部分を埋めるのが、指揮官が導入を決めた新しいシステムであり、新しい力だ。
つまりはルーキーである安部の活躍が、悲願達成の大きな要素になり得るということだろう。