1993年にスタートしたJリーグでは、様々な特徴を持つストライカーがゴールを奪い、得点王に輝いてきた。Jリーグ得点王の活躍を振り返る連載の第22回は、サンフレッチェ広島J初制覇の立役者、佐藤寿人を取り上げる。

上写真=前年までのストライカーとしての実績に、ついに個人タイトルとクラブの優勝を加えた佐藤(写真◎J.LEAGUE)

仙台で覚醒、広島へ完全移籍

 ジュニアユースからのジェフ市原の生え抜きで、2000年にトップチームに昇格したFW佐藤寿人は、1年目にJリーグデビュー、2年目にはJリーグ初ゴールを挙げ、3年目の02年は当時J2のセレッソ大阪に期限付き移籍。03年はベガルタ仙台に期限付き移籍し、J1リーグで30試合出場・9得点の数字を残して注目を集めた。

 この年、仙台はJ2降格となったものの、佐藤は完全移籍に切り替えて残留。04年はJ2リーグで全44試合に出場して20得点を挙げ、サンフレッチェ広島からのオファーを受けて完全移籍した。相手選手のマークを瞬時に外してシュートに持ち込む形を作り、巧みなシュートでネットを揺らす駆け引きの達人は、広島でも1年目の05年にJ1で32試合に出場し、18得点を決めて初のJリーグベストイレブンに選出されている。

 広島は07年、入れ替え戦の末にJ2に降格したものの、佐藤は仙台時代と同様に残留。翌08年はJ2で28得点を挙げてJ1復帰に貢献し、09年以降もJ1で2ケタ得点を続けた。11年シーズン終了時点でJ1通算95得点と、個人の実績を積み上げる一方、広島は10年のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)決勝で敗れるなど、なかなかJ1でのタイトルに手が届かずにいた。