上写真=先制ゴールをスコアしたオルンガ。存在感を示した(写真◎Getty Images)
昨年よりも良い選手になりたい
1試合8得点という偉業を成し遂げたFWが、新シーズンもゴールを量産しそうな気配を漂わせている。ちばぎんカップで先制ゴールをスコア。相手DFの間にポジションを取りつつ、抜群のタイミングで飛び出すと、江坂任からのパスを呼び込み、ネットを揺らした。
「江坂選手のスルーパスが見事にDFの間を通ってきた。キーパーが出ようとしたんですが、気が変わったのか躊躇して下がったので、私に余裕ができて、フリーな形でコースを選ぶことができて、落ち着いて右足で決められた。ゲームの中では最初の得点機だったので、あそこで決められていい流れに持っていけたと思います」
確かに江坂のパスは見事だった。そして、オルンガの動き出し、冷静なフィニッシュもまた、見事だった。
昨季、しり上がりに調子を上げたオルンガは、今季はスタートから好調を維持し、自らの得点で柏を上昇させると誓う。チーム状態についても手ごたえを感じていた。
「(チームは)徐々に良くなっていると感じています。まだ理想とは言えませんが、指宿でのキャンプで良い形で過ごすことができて、良い準備も出来たと思います。これからチーム内での競争も激しくなると思いますが、切磋琢磨するから、選手もレベルアップすることができます。誰が試合に出ても、良い状態で臨めると思う。チーム内での競争もありますし、J1チームとの激しい戦いが繰り広げられても、(チームとして)良い準備ができていると思います」
2週間後に開幕する2020年シーズン。目標とするところはどこなのか。
「昨年よりも良い選手になりたい。自分の課題を克服したい。課題はいろいろあると思いますが、これからJ1を戦う上では得点力を上げていきたい。自分たちがJ1レベルで試合するということは色んな犠牲も必要になってくる。オン・ザ・ピッチでもオフ・ザ・ピッチでも自分たちが高めていくためには、色んな努力が必要。個人的としてもチームとしても」
気になるゴール数の具体的な目標については、次のようにコメントした。
「極力、多く点を取りたいですね。また1試合で8点取れたらいいですけど、そう簡単なことではないですね(笑)」
一時は他クラブへの流出も噂されたが、新シーズン、オルンガは柏で、けん引車になる――。