J1リーグは、残り4試合。首位・鹿島と同勝ち点で2位につけるFC東京は、ラグビーワールドカップ開催の影響で8月24日からアウェー8連戦を戦うことを余儀なくされてきた。だが、優勝争いの最終盤を迎える段になって、いよいよホーム・味の素スタジアムに戻る。11月23日の湘南戦、11月30日の浦和戦を前に、FC東京の生え抜きであり、FC東京でタイトルを取ると誓う橋本拳人にじっくり話を聞いた。言葉に端々から感じるのは、中心選手としての自覚、東京育ちとしての覚悟だった――。
 なお、今回のインタビューは連続企画の第1弾。毎週水曜日に4週にわたって『東京育ちの選手』の言葉を掲載していく予定だ。

やっと味スタに戻ることができる

――11月2日にラグビーワールドカップが終了し、ようやく味の素スタジアムで戦うことができますね。32節に湘南ベルマーレ(11月23日)、33節には浦和レッズ(11月30日)をホームに迎えます。
橋本 やっと戻って来ることができます。ラグビーも味スタで盛り上がりましたし、その勢いをそのまま、FC東京の試合にもつなげていきます。首位で味スタに戻りたいと思っています。久しぶりのホームなので、多くのファン・サポーターが詰めかけてくれると思います。その応援の力も借りて戦います。
――ホームでの勝利はチームを勢いづかせると思います。昨季の終盤は味スタで6戦連続勝ちなしとなり、6位で終わりました。
橋本 あの悔しさはいまも胸に残っています。自分自身のパフォーマンスもよくなかったですから。この終盤で苦い過去を払拭します。ホームで強い東京と言われるようにしますので。事実、今季はホームで勝ち点3を多く積めています(12勝3敗・勝ち点36)。残り2試合となるホームゲームは「最後の1秒まで」戦って、必ず勝ってリーグ優勝します。

取材・構成◎杉園昌之 写真◎福地和男

トレインビジョン Vol.7 『最後の1秒まで』

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