水戸が前節時点で2位だった山形に勝利し、暫定ながら昇格プレーオフ圏内の6位に浮上した。前半は山形に主導権を握られ、シュート数で1本に終わる。ところが、後半に形勢逆転。58分にFW清水慎太郎が先制点を奪うと、63分にはMF木村祐志、67分には途中出場のFW小川航基にゴールが生まれた。山形の反撃をPKの1点にしのぎ切り、3試合ぶりの白星を挙げた。

上写真=3試合ぶりの出場で水戸の勝利に貢献した前(写真◎J.LEAGUE)

■2019年11月2日 J2リーグ第39節
水戸 3-1 山形
得点者:(水)清水慎太郎、木村祐志、小川航基 (山)中村駿

山形から3ゴールに手応え。「これから波に乗れる」

 水戸の背番号「8」が、3試合ぶりにピッチに戻ってきた。ボランチの位置でチームの舵を取る前寛之が、36節柏戦(○3-2)以来となるスタメン復帰。その試合で今季通算8枚目のイエローカードを受け、続く2試合(37節△1-1町田戦・38節●1-2徳島)を欠場しただけに、噛み締めた「(試合に)出られない悔しさと、申し訳なさと、不甲斐なさ」(前)を力に変え、チームの勝利に貢献した。

「僕としてはこの一戦に向けて、練習からやってきました。試合内容は決して良いものではなかったけれど、ホームでの大事な試合だったので、しっかり結果を出すことができて良かった。特に、守りが堅い相手から3点取れたことは自信につながります。これから波に乗れるんじゃないかなと」

 前が「用意していたプラン、やりたいことはあまりできなかった」と話すように、前半は山形を相手に苦戦した。それでも、「そのできなかったことに対して、途中から割り切ってやっていくことを(ピッチの)中の選手たちで意思統一できた。悪い流れでしたけれど、しっかりと前半を0-0で終われたことが、3得点につなげられた要因かな」と、勝因を口にした。