大きな注目の中でU-22日本代表の攻撃を引っ張ったMF久保建英だが、チームは完封負け。東京五輪の主力と目される選手が揃いながら、結果・内容とも冴えないものに終わった90分間を振り返り、厳しい口調でさらなる成長の必要性を強調した。

上写真=相手選手に囲まれながらの突破など見せ場を作った久保だが、試合後は危機感をあらわに(写真◎西田泰輔)

■2019年11月17日 キリンチャレンジカップ2019
 U-22日本代表 0-2 U-22コロンビア代表
  得点者:(日)なし
      (コ)L・サンドバル、J・ラミレス

「きれいに崩そうとし過ぎた」

 エディオンスタジアム広島は久保にとって、2017年の第33節・広島-FC東京戦でJ1デビューを飾った思い出の地。この日、試合前の選手紹介では最も大きな拍手が沸き起こり、訪れた観客の期待の大きさがうかがえた。

 この日のスタートポジションは1トップの上田絢世の後方で、堂安律と並ぶ2シャドーの一角。周囲を相手選手に囲まれても打開していくドリブルや、FKから直接ゴールを狙うシュートなどでスタンドが沸く場面はあったものの、決定機にはつながらない。後半途中から布陣変更に伴って左サイドハーフに移った後も、チームは勢いに乗れないまま完封負けを喫した。

 試合後は「見て分かる通り、0-2で負けましたし、内容も、きれいに崩そうとし過ぎた場面があったりして、もうちょっと簡単にシュートを打ってもよかったかな、と思っています」と厳しい表情で語った。スペインから帰国し、短い準備期間で臨んだことの連係への影響を問われると、「それが代表だと思う。そういうのを言い訳にせずにやっていくしかない」と、あくまで低調なパフォーマンスが問題だったと指摘した。

 さらに「強いて良かった点を挙げるなら、負けたことで、みんなに危機感が生まれたこと」ときっぱり。続けて「でも(しばらく)活動はないので、各々がチームで示すしかない。それで次の招集までに、もっと成長するしかないのかなと思う」と語り、所属クラブでの個々のレベルアップが欠かせないとの認識を示した。

 森保一監督は試合前日の会見で「われわれは東京五輪で金メダルを目指して戦う」と話している。その目標をチームとして共有できているか、との問いには「東京五輪だからとかは関係なく、出るからには優勝しかないと思う。今日の試合後にも、自分は言える」と力強く言った。

 さらに「それで自分たちにプレッシャーをかけつつ、やっぱり同年代の選手たちには負けられない。メンバーに選ばれて、本番になったときに『あのとき負けておいてよかったな』と思えればいい」とコメント。敗戦の経験を、東京五輪へのエネルギーとしていくことを誓っていた。

取材◎石倉利英 写真◎西田泰輔

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