ベルギリーグのプレーオフ1の第6節(最終節)が現地22日に行なわれ、三笘薫と町田浩樹が所属するロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズ(ユニオンSG)は、三好康児が所属するアントワープと対戦した。三笘は2トップの一角で先発し、町田は途中出場。三好はトップ下で先発した試合は、1-0でアントワープが勝利を飾った。

上写真=最終節を終えたユニオンSGの町田浩樹と三笘薫(写真◎Getty Images)

CL3次予選出場

 リーグ最終節は、ともに攻め合う好ゲームとなった。ユニオンSGで攻撃をけん引車となったのが三笘で、アントワープで攻撃に彩りを与えたのが三好だ。

 ホームのユニオンSGでは三笘がカウンターの担い手となり、敵陣に迫った。52分には右サイドを深い位置に進入してクロスを折り返し、ビッグチャンスを供給。ゴール前でフリーだったロイック・ラプッサンのシュートが枠を捉えなかったが、完璧な仕事ぶりだった。

 一方で敵地に乗り込んだ三好も存在感を示した。パス、ドリブル、プレースキックで前半から何度もチャンスを演出。71分に生まれた先制ゴールは三好が起点となった。後方からのパスを正確なトラップで収めると、右サイドに展開。マヌエル・ベンソンのクロスをミヒャエル・フライが蹴り込み、ゴールが生まれた。

 試合はそのまま1-0でアントワープが勝利。58分に町田が途中出場し、三笘はフル出場、三好は90分+1分までプレーしたため、この試合では約30分間、東京五輪に出場した日本人3人の競演が見られた。

 今季1部に昇格し、レギュラーシーズンを首位で終えたユニオンSGはプレーオフに入り、2勝しか挙げられずに2位でシーズンを終えることになった。それでもUEFAチャンピオンズリーグの3次予選から出場することが決定しており、大躍進を果たした1年と言えるだろう。その中で三笘は攻撃で、町田は守備で存在感を発揮。試合後にはチームはもちろん、2人に対してもサポーターから惜しみない拍手が送られていた。

 一方、三好はケガもあり満足できるシーズンとは言えなかったが、最終節でもそうだったように、試合に出ればスキルフルなプレーで多彩な攻撃を実現した。シーズン通算で1得点3アシストは決して満足できる数字ではないかもしれないが、プレーキッカーとしても評価は高く、チャンスメーカーとして、さらなる飛躍が期待されるところだ。


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