2021-2022のUEFAヨーロッパリーグ(EL)の準決勝第1レグが28日に行われ、フランクフルト(ドイツ)は敵地でウェストハム(イングランド)と対戦した。開始1分にアンスガー・クナウフのゴールで先制したが、21分にミカイル・アントニオの得点で追いつかれた。だが、後半に鎌田大地が勝ち越しゴール。2-1で勝利を手にした。なお、長谷部誠はベンチ入りも出場機会はなかった。

上写真=79分にもポスト直撃の惜しいシュートを放った鎌田大地(写真◎Getty Images)

今大会5ゴール目をマーク!

 互いに1点ずつを取り合って迎えた後半の54分だった。ジブリル・ソウとイェスパー・リンストロムがワンツーでウェストハムの最終ラインを突破。ソウのシュートは一度は、GKアルフォンス・アレオラにストップされたが、素早く詰めた鎌田が左足でボールをひっかけるようにシュート。敵地に乗り込んだフランクフルトが勝ち越しゴールを挙げた。

 鎌田にとっては今大会5ゴール目。国内リーグも合わせれば9点目。チームを前向きにさせ、そして勝利をグッと引き寄せる価値ある一発になった。

 得点直後はフランクフルトも引き過ぎることなく、相手にプレッシャーをかけてボールを奪取しては効果的なカウンターを仕掛けていった。その後70分を過ぎたあたりからは自陣に押し込まれる時間も増え始めたが、守備から攻撃に切り替えの際には鎌田がキープ力を発揮し、味方にひと息をつく時間を与えると同時に攻め上がりを促してみせる。準々決勝のバルセロナ戦でも見せたように、チームに落ち着きをもたらし、相手守備陣に混乱を生むプレーぶりが光った。

 さらに79分に速攻を仕掛けた際には、ラファエル・ボレのパスを受けて左からボックス内に進入。右足シュートは対峙する相手DFクレイグ・ドーソンにわずかに当たり、右ポストを叩いたが、攻め気に逸る相手の腰を引かせるという意味で、重要なシーンを作り出した。

 ホームのウェストハムもアディショナルタイムにはジャロッド・ボーウェンがクロスバー直撃のオーバーヘッドシュートを放つなど最後まで攻めの姿勢を見せたものの、ゴールは生まれず。試合はそのままフランクフルトが2-1で勝ち切った。

 敵地での第1レグを終え、フランクフルトは大きなリードを持ってホームの第2レグ(5月5日)を迎えることになった。先に勝利を手にできたことはやはり大きい。決勝進出に向けて、視界良好と言えるだろう。


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