4月10日のベルギリーグ1部(ジュピラー・プロリーグ)レギュラーシーズン最終戦。欧州カップ戦を争うプレーオフ2進出の8位の座を争うシント=トロイデンVV(STVV)とゲンクだが、ともに日本人選手の活躍が目立った。結局、伊東純也のゴールなどで2-0で勝利を収めたゲンクが得失点差で上回り、8位に滑り込んだ。

上写真=原大智(左)と林大地が揃い踏みでSTVVは勝利も、プレーオフ2進出ならず(写真◎Getty Images/3月のベールスホット戦より)

伊東はカウンターから先制ゴール

 8位のゲンクと9位のSTVV。勝ち点はともに48で、得失点差で大きく上回るゲンクが半歩、上を行く争いだ。

 STVVは勝ってゲンクの結果を待つのみ。スタンダール・リエージュを迎えたその重要な一戦で、MF香川真司が移籍後、初めて先発に名を連ねた。GKシュミット・ダニエル、DF橋岡大樹、FW原大智、林大地もスタートからピッチに立った。

 すると22分だった。右インサイドハーフとしてプレーした香川が、自陣に少し入ったあたりから前線のスペースへ柔らかいパスを落とした。ここに走り込んだのが原。絶妙のタッチで前に運んでそのまま右足を振ると、鋭く真っ直ぐにゴール左に突き刺さった。

 香川のいきなりのアシストで勢いを得ると、わずか6分後に林大地が主役になる。香川が蹴った右CKをニアでライストナーがヘッドで流し、ファーポスト際で右足で押し込んだ。77分には橋岡がアシストだ。左からのクロスが流れてきたところを右サイドのゴールライン際で追いついてシュート性のセンタリング、これをクラウスが蹴り込んで、3-0とした。

 香川は65分、原は76分、林は85分まで、橋岡とシュミット・ダニエルはフル出場。それぞれ、3-0の勝利に貢献した。しかし、プレーオフ2進出はならなかった。ゲンクが勝利を収めたからだ。

 そのゲンクでは伊東純也がさすがの活躍だ。セランとのアウェーゲームで44分、右サイドの裏に出たボールに自慢の俊足で追いつくとそのままゴールに向かい、GKもかわして右足で押し込んだ。この先制ゴールでリードを奪って後半に折り返すと、54分には追加点が決まって2-0で勝利。伊東は68分に退いたが、STVVと勝ち点51で並んだものの、得失点差で上回って8位を確保、プレーオフ2への進出を決めた。

 前節でレギュラーシーズン首位を確定させたユニオン・サンジロワーズは、降格が決まったベールスホットを迎えた最終節。三笘薫が左ウイングバックで、町田浩樹が3バックの左で先発した。終始、攻め続けたユニオンだが、どうしてもゴールを割れずに0-0のまま時間が進む。80分過ぎにベールスホットの観客席から発煙筒が投げ込まれたとして、主審が選手をロッカーに帰して試合は中断した。結局、再開されないままこのまま試合は終了。鈴木武蔵はベンチには入ったが、出場はなかった。


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