2021-2022のUEFAヨーロッパリーグ(EL)、グループステージ第5節のフランクフルト対ロイヤル・アントワープが現地25日に行なわれた。フランクフルトの鎌田大地はシャドー、長谷部誠はリベロとして先発。アントワープの三好康児はケガのため、ベンチ外となった。試合は鎌田が先制弾を決めたフランクフルトが、終盤に逆転を許したものの、アディショナルタイムに追いつき、ドロー(2-2)。グループDの首位を守った。

上写真=先制ゴールを決めた鎌田大地。ELで3戦連発となった(写真◎Getty Images)

右足ハーフボレーで先制!

 先制弾は、鎌田が記録した。12分、敵陣でパスをカットすると守備から攻撃へと素早く切り替え、右サイドでボールを受けたティモシー・チャンドラーがゴール前にクロスを供給。そこにドンピシャのタイミングで走り込むと、右足のハーフボレーでネットを揺らした。鎌田はこれでEL3戦連発。この日も前節に続き、先制ゴールを決めた。

 しかし、チームはその勢いを持続できず、CKから失点してしまう。33分、ラジャ・ナインゴランのボレーがDFに当たってゴールイン。前半のうちに同点に追いつかれた。

 後半は一進一退の攻防が続いたが、試合終了間際にゴールを奪いに前がかりになっていたフランクフルトがカウンターから失点してしまう。88分、中央でシンプルに縦パスをつながれる。長谷部もムブワナ・サマッタにボールが入った瞬間に奪いにいったが、相手のパス出しが一瞬、早かった。右のアルハッサン・ユスフに展開され、最後は再びサマッタにつながれて失点。まもなく試合終了というところで勝ち越しを許した。

 ここまで未勝利のアントワープにとっては起死回生のゴールになったかに思われたが、試合はそのまま終わらなかった。アディショナルタイムにさらなるドラマが待っていたのだ。90+4分。左サイドからフィリップ・コスティッチが上げたクロスを、鎌田に代わって90分にピッチに登場していたゴンサロ・パシエンシアがヘッド。土壇場も土壇場で、フランクフルトが同点に追いついた。

 劇的な展開で勝ち点1をつかみ取ったフランクフルトはグループDの首位をキープ。一方のアントワープは勝利目前で引き分けることになり、グループ最下位を脱することはできず、2位に入る可能性も潰えた。


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