サンプドリア(イタリア)の吉田麻也が現地26日、セリエAの第6節、ユベントス戦に先発出場した。先行を許す苦しい展開の中で、今季2点目となるゴールを挙げるなど奮闘したが、チームは2-3で敗れ、悔しい連敗となった。

上写真=26日、ユベントス戦に先発した吉田麻也(写真◎Getty Images)

ボヌッチと競り合いながらヘッドを決める

 サンプドリアの吉田麻也はアウェーのユベントスに臨み、開幕から6試合連続で先発出場を果たした。前節のナポリ戦では0-4と完敗し、DFとして悔しさを味わったが、この試合も相手に先行を許す苦しい展開になる。テンポよくボールを動かし、スペースを突いてくる相手に後手を踏むと、開始10分にはパウロ・ディバラ、43分にはPKでレオナルド・ボヌッチに決められて、0-2とリードを奪われた。

 しかし前半終了間際に、吉田のロングフィードからファビオ・クアリアレッラがシュートを放ち、左CKを獲得。チャンスをつかむと、前線に上がった吉田がボヌッチに競り勝ってヘディングを決めてみせる。今季2点目となるゴールで1点を返した。

 追撃弾で流れをつかみたかったサンプドリアだが、その後はなかなかゴールが奪えない。57分にはマヌエル・ロカテッリに追加点を許し、リードを広げられてしまった。サンプドリアは82分にアントニオ・カントレーバの得点で追いすがるが、反撃もそこまで。一歩及ばず2-3で敗れることになった。

 攻撃面で存在感を示したものの、守備の中心でもある吉田にとっては悔しい敗戦だろう。ナポリ戦の4失点に続き、ユベントス戦も3失点。地力のある強豪チーム相手であるとはいえ、守備面で課題を抱えることになった。

 一方でユベントスはエンポリ、ナポリに連敗し、ミランと引き分けたあとでスペツィア、サンプドリアと連勝。復調の兆しを見せつつある。ただ気がかりなのはディバラが前半に、アルバロ・モラタが終盤に攻撃陣が相次いで負傷交代したことだ。現地29日にチェルシーとチャンピオンズリーグをグループステージ第2節を戦い、10月3日にトリノとのダービーに臨む。重要な1週間を迎えるが、攻撃の中心選手を欠く可能性もあるからだ。

 そしてサンプドリアも次戦の相手はウディネーゼであり、勝ち点2差で13位につける相手。勝てば、順位が入れ替わる。こちらも重要な試合に臨むことになる。


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