ジャマイカ代表戦で後半途中から出場し、4点目をアシストしたU-24日本代表MF相馬勇紀。登場直後に冷静な判断から得点につなげ、チーム戦術の上で欠かせない守備でも持ち味を発揮した。

上写真=後半途中からのプレーで攻守に好プレーを見せた相馬(写真◎JMPA毛受亮介)

■2021年6月12日 国際親善試合(@豊田/観衆4,029人)
U-24日本 4-0 ジャマイカ
得点者:(日)久保建英、遠藤航、上田綺世、堂安律

GKを抜いた後に冷静に折り返し

 慣れ親しんだ名古屋グランパスのホーム、豊田スタジアムのピッチに立ったのは60分。MF三笘薫との交代で登場したときの思いを「常に気持ちを持ちながら戦うタイプなので、もちろん気持ちを持ちながら。3-0でリードしていたので、追加点を狙いながらも、とにかく失点ゼロを考えながら入った」と振り返った。

 見せ場が訪れたのは64分だった。MF久保建英のパスから抜け出してGKと1対1になり、「最初はループシュートを打とうか、ドリブルで行こうか迷い、ドリブルを選んだ」という。ただ「理想は(GKを)抜いて、そのまま決めるイメージでしたけど、ギリギリまで見てしまった」ことで、GKを抜きはしたものの、ボールは左サイドに流れた。

 しかし、慌てずにルックアップして中央のMF堂安律にパスを送ると、堂安が蹴り込んで4点目。「律が良いポジションを取ってくれていたので、なるべく早くパスをつけようとした」という判断でゴールにつなげた。

 2-0とリードして終えた前半を見ながら「相手がギリギリまで長く蹴らず、つないでくる印象があり、プレスで奪ったときはカウンターのチャンスになる」というイメージを抱いていたと語る。出場するタイミングで布陣が4バックから3バックに変わったが、「ボールを取り切ったところのカウンターはチャンスになった」との手応えをつかんだ。

 左サイドに入り、後方のDF瀬古歩夢からの指示を受けながら「自分は接点を作ったときに(ボールを)取り切る力が持ち味。つぶしにいこうと思っていた」とコメント。途中出場で守備のタスクをこなしつつ、攻撃でも結果を出して自らの力を示した。


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