U-24日本代表の瀬古歩夢が11日、オンラインで取材に応じた。東京五輪に向けた最終選考の場となる今回の活動には、追加招集で参加。実戦機会は明日12日のジャマイカ戦のみとなるが、一発逆転でのメンバー入りへ、気合が入っている。

上写真=ジャマイカ戦を前にオンライン取材に応じた瀬古歩夢(写真◎スクリーンショット)

最初に招集されず、悔しい気持ちはありました

 一度はあきらめた五輪への切符をつかむチャンスが訪れた。瀬古は当初、今回の活動に招集されていなかった。しかし、冨安健洋が負傷し、町田浩樹も別メニュー調整となるなど(11日には復帰)、CBに故障者が相次いだ。結果、9日に追加招集された。

「(招集されて)シンプルにうれしかったし、もう一度アピールするチャンスをもらえたからには、しっかりやったらなあかんなという気持ちになりました」

 活動終了まで4日間しかないタイミングでのU-24代表『復帰』だった。活動期間は正味3日間。自身をアピールする時間は他の選手に比べて多くはない。だが、逆に考えれば、そんな状況でも招集されている。逆転での五輪メンバー入りに向けて、追い風が確かに吹き始めた。

「正直、(最初は選ばれず)自分の中でも悔しい気持ちはありました。前回(=3月)のパフォーマンスも、自分的には悪くなかったと思っていたので。ただ、それが今の自分の実力だなと再認識できたというもありました。今回、こういう形で追加招集されたことによってもう一度、自分のプレーをアピールしないといけないですし、最初のメンバーに入れませんでしたけど、また割って入れるようなプレーをしないといけないと思っています」

 瀬古自身が手応えを感じたという3月の活動では、U-24アルゼンチン代表との2戦目で、林大地のゴールを導くロングパスを決めた。守備でも対人の強さを発揮。一度は落選したが、「今チームにいるセンターバックの中で違いを見せないといけないですし、そういう違いは攻撃の面で見せられると思っています。次の試合で出していければと思っています」と、前回の活動で見せた持ち味を再び示すつもりだ。

 明日のジャマイカ戦では吉田麻也とCBコンビを組むことが予想されているが、その印象について「横にいるだけで安心できるCB。それが一番の感想です。これほど安心できるというか、頼れるCBは今まで一緒にやったことはなかったので、自分もそういった選手になりたいと、組んでみて感じました」と大きな刺激を受けている。

「正直、もう可能性はないと思っていました」という状況から一転、「最後のチャンスをもらえた」。気持ちも前向きで、「やる気はモリモリありますし、自分の勝負どころ。チャンスかなと思っています」と気合も入る。

 明日12日のジャマイカ戦は、瀬古にとって一世一代の大勝負になる。大逆転でのメンバー入りへ、すべてを懸ける。


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