U-24日本代表FW前田大然が、ゴールで東京五輪代表のメンバー入りをつかみ取る決意を示した。今回の活動で行なわれる2試合の親善試合でチームを勝利に導く結果を残し、自身の価値を証明すべく燃えている。

上写真=オンライン会見で報道陣の質問に答えた前田。ゴールへの強い意欲を言葉の端々ににじませた(写真◎小山真司)

FW登録の選手は4人

 合流初日のオンライン会見で、自らに言い聞かせるように「ゴール」という言葉を繰り返した。6月5日にU-24ガーナ代表、12日にジャマイカ代表と対戦する今回の活動で突き詰めたいものは何か、との問いには「どんな形であろうと勝たないとダメだし、僕自身もゴールを取らないとダメだと思っている」と語り、U-24日本代表にフィットするために考えていることは、との問いには「チーム(横浜F・マリノス)でも代表でも、求められているのはゴールだと思う。そこにこだわってやっていけたら」と答えた。

 U-24アルゼンチン代表と2試合を戦った3月の活動は、明治安田生命J1リーグでゴールを量産していたにもかかわらず、負傷でメンバー外に。「もちろん行きたかったけど、試合を見ることしかできなかった」と振り返り、「僕がいたら点を取れたと思われるように、今回の合宿で、という思いもあった。そういう意味で、今回の合宿が本当に重要だと思う」と、東京五輪のメンバー入りが懸かる活動に意欲を燃やす。

 今回の合宿にはA代表からDF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航が加わっている。「A代表でバリバリ試合に出ている選手なので、本当に心強い」とする一方、「攻撃陣には(オーバーエイジの選手が)いないので、僕たちが点を取らないとダメ、という強い思いがある」という。オーバーエイジの加入で守備の安定が期待される点については「いまF・マリノスは守備が安定していて、攻撃も自由にやらせてもらっている。後ろが安定していると、やりやすいと思う」と期待を寄せた。

 今回のU-24日本代表のFW登録の選手は、同じ大阪出身の同学年で小学校時代から知っている仲だという林大地(サガン鳥栖)、上田綺世(鹿島アントラーズ)、田川亨介(FC東京)に、前田を加えた計4人。東京五輪の登録メンバーは18人と少ないので、4人全員がメンバー入りすることはないだろう。

 前田はあらためて「メンバーが限られてくるので、勝ち抜くために今回の合宿は重要」と自身の認識を示し、「スピードが持ち味なので、攻撃だけでなく、守備面でも発揮できると思っている。攻撃でも守備でもチームを助けられたら」とイメージを膨らませた。さらに「まず試合に出なければいけない」とチーム内競争への意気込みを示した上で、「何回も言うようだけど、ゴールにこだわっていきたい」と意気込んでいる。


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