今回のU-24日本代表の最年少であるDF中野伸哉は、オンライン取材に応じた。充実の時間を過ごしている若きサイドバックが、今回の合宿で受けている刺激や自身の将来像について語った。

上写真=中野伸哉は鳥栖でチームメイトの林大地らのサポートもありチームにすぐに馴染めたという(写真◎JFA)

レベルが高くてやりやすい

 今回の活動に参加する23人の中で、中野は最年少だ。2003年生まれの17歳。東京五輪世代ではなくパリ五輪世代の選手だが、昨季J1で14試合に出場し、今季は開幕6試合すべてに先発。その才能を評価され、今回初めてU-24日本代表に選ばれた。

「U-24に初めて来て、やっぱりU-20のときよりもレベルがみんな高くて、とてもやりやすいです」

 初選出の選手が代表活動の感想を問われて「レベルが高い」と答えるのは、これまでにも何度もあった。だが、中野はそのあとに「とてもやりやすい」と言葉をつないだ。見据えている世界が違う。並みの選手ではないことが、その言葉からもうかがい知れるだろう。「今年、しっかりJリーグで活躍して来年だったりに海外移籍して、そこでも活躍して2,3年後にはA代表に選ばれたいです」と自身の将来像もはっきりと描いている。

「(久保)建英くんとか海外でやっている選手たちを身近で見られているというのはすごくいいことだと思うので、僕も早く海外で活躍できるように頑張っていきたい」

「海外組の選手はみんな本当に練習から意識が高くて、プレーひとひとつのレベルが高くて刺激を受けています」

 自身の現在地とヨーロッパでプレーする選手たちの差を直接知ることができたという意味で、今回の合宿は中野にとって非常に有意義なものとなっている。

「(年齢が)一番下というのもあって、みんなから可愛がられている存在ですね」と話ながらも、ピッチに立てば、「1対1の戦いで負けないことや攻撃になったらどんどんオーバーラップしてアシストしたい」と自らの武器をアピールしたいと話す。

「僕自身、パリ世代に行けたらいいかなと思っていました。それでも、こういう状況でJリーグで出させてもらって、Uー24に呼ばれたので、東京五輪は意識するようになりました」

 軽量ながら高いタックル成功率を誇り、攻撃では今季すでに2アシストを記録。29日のUー24アルゼンチン代表との試合に出番があるかどうかは分からないが、17歳のサイドバックは今回の合宿に、ただ見学に来たわけではない。

「守備に行く、ボールを取りに行くところは、(鳥栖でも)やっているので、そこは負けていないかなと思います」

 当然ながらピッチに立つために中野はここにいる。U-24アルゼンチン代表相手に、真価を示すつもりだ。


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