U-24日本代表に追加招集された林大地が22日、オンラインで取材に応じた。堂安律がケガにより不参加となったため、急きょ、参加が決まった。今季、所属するサガン鳥栖で存在感を示すFWは、同世代のライバルたちの活躍を常にチェックし、刺激にしてきたという。

上写真=代表合宿初日、ストレッチする林大地(写真◎JFA)

ゴールを目指すプレーを見せたい

 今季、好調な鳥栖でけん引車となっている林だが、今回の代表招集は「驚き」だったという。

「正直、ビックリしているというか、アンダー、代表活動に呼ばれたことがなかった。田中駿汰だったり、ユニバで戦ったメンバーが選ばれているのを見て、いつか自分も選ばれたいなと思っていたけど、いろいろなタイミングが重なって、呼ばれてびっくりしています」

 大阪体育大学時代にユニバシアード代表として三笘薫やチームメイトの田中らとともにプレーし、優勝を経験しているものの、これまでアンダー世代の代表とは無縁だった。ただ、「いつか選ばれたい」との思いを抱いて研さんを積んできた。その成果が、表れて今回の招集につながったと言える。

「プロに入って、試合でも点を取れなかったし、練習でもすぐにケガをして、大学時代にあった自信みたいなものすべてへし折られました。すごく勘違いしていたなと。そういうことを最初に気付けたことが自分にとって良かったことかなと思う」

「一番変わったのはサッカーに対する思いが、(それまでも)サッカーが大好きで、サッカーに対する思いはあったけど、それがさらに強くなったというか。サッカーをしてお金をもらって、サッカーを仕事にしているわけなので、より一層、そういった面では、思いはすごく強くなった」

 プロ1年目だった昨季、鳥栖ではチーム最多の9ゴールを記録した。だが、常に先発というわけではなく、立場はスーパーサブ。31試合に出場したが、先発は10試合だった。ただ、今季はここまで6試合のうち5試合で先発。すでに3ゴールを決め、柏レイソル戦では昨季はかった複数得点も記録した。チームを勝たせる存在へと確実に成長している。

「日々の積み重ねが大事だと思っていて、それは鳥栖に来て、金明輝監督からすごく言われていること。試合に対する準備や一日一日を大切にすることが、結果につながると思っています」

 努力を結果につなげて代表のユニフォームに袖を通すことになったが、当然ながらこのチャンスをつかむつもりでいる。

「同世代の活躍はポジションがどこであれ、チェックしているし、刺激にしている。そういう刺激で自分も頑張れているし、最終的に生き残るには結果を一番出すしかないと思います」

「自分はフォワードなので、誰よりも結果を残すことが、生き残るためには一番必要だと思うし、一番大切だと思う」

 ガンバ大阪のジュニアユース時代、U-15年代で史上初の三冠を達成したチームには初瀬亮や市丸瑞希、高木彰人ら世代を代表する選手がいて、今回不参加になった堂安律や食野亮太郎も1学年下にいた。彼らとは異なり、林は高校、大学経由でプロの道に進んだが、その道のりは、決して回り道ではなかった。今季の活躍と充実を見れば明らかだろう。

「ゴールに向かう推進力だったり、難しい態勢でもゴールを目指していく力強いプレーを見せたいと思います」

 今回の招集を一度きりの機会ではなく、代表キャリアの始まりとするために。林は全力でプレーすることを誓っている。


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