東京五輪世代の国内組による『U-23日本代表候補トレーニングキャンプ』の4日目の練習後に、金子大毅がオンラインでの取材に応じた。湘南ベルマーレから浦和レッズへの移籍が決定したMFが代表合宿の感想と意気込みを語った。

上写真=今回の合宿では4-2-3-1のドイスボランチの一角でプレーした金子大毅(写真◎サッカーマガジン)

いかにいい立ち位置を取って後ろと前をつなぐか

 25日朝、浦和レッズへの移籍が発表された。自らを成長させるべく新しい環境に飛び込む金子にとっては、「プロに入って初めて招集された」今回の合宿も、成長につながる場になっているようだ。「普段は所属チームでプレーしていますけど、初めて会う人だったり、色んな特長を持っている選手がいる中で、みんなが集まって練習するということはなかった。そういう意味では新鮮ですし、いい刺激をもらっています」と合宿4日目を終えて感想を語った。

 森保一監督は参加選手全員に特長を出すことを求めているが、連日行なわれたゲーム形式の練習で、金子はその特長をしっかり出している。意識していたのは「やっぱり守備のところは(自分の)特長でもあるので、負けてはいけない部分だと思っています。ボールを奪うことだったり、気を利かせてスペースを埋めることを意識した中で、攻撃においては縦パスだったり、うまくディフェンスラインと前のリンク役になれればいい」。持ち味を生かすべくプレーしていた。

 実際、湘南で一緒にプレーする時間が長い齊藤未月とドイスボランチを組んだ際にはスムーズにチームを機能させていた。誰と組んでも自身の持ち味を発揮し、チームを『回す』ことができれば、それだけメンバー入りにも近づいていく。

「未月とは3年ぐらいやってきたので、あまりしゃべらなくてもやれるところがあると思うんですけど、新しい選手とはコミュニケーションを取って、共有することが大事。それほど考えていることは変わらないと思うのですれ違いが起きることはないと思いますけど、多少起きるのであればやっぱりコミュニケーションを取って、共有しないといけないなと思っています」

 時間がない中でいかにすり合わせて、共有できるか。リンクマンとして役割をまっとうするために、金子は心を砕く。

「やっぱりディフェンスラインがボールを持ったときに、いい立ち位置を取れるかということが大事になってくると思う。なおかつ、スムーズに前の選手にパスを送れるように位置取りをしないといけないと思っているので、そういうところは意識したい。あとはやっぱりゴールを奪うことが一番大事だと思うので、そこにつながるようなプレーができたらいいと思います」

 最終日の26日には練習試合が組まれている。

「チームが勝つために良い守備だったり良い攻撃というのを、出せたらいいと思っています」

 後ろと前をつないでチームを機能させ、きっちり勝利することが金子自身にとっては一番のアピールになる。


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