サッカー日本代表のDF関根大輝が8日、大阪府内のトレーニングを終えて取材に応じた。前節のオーストラリア戦で代表デビューを飾った関根だが、DF陣にケガ人が続出しているため、10日のインドネシア戦も出場する可能性が高まっている。

上写真=前日7日の練習での1シーン。森保一監督と話し合う関根大輝(写真◎青山知雄)

課題はいっぱい見つかった

 関根大輝は、5日のオーストラリア戦で3バックの右センターバックとして先発。ついに代表デビューを飾った。

「デビューできて良かったっていうのが一つありますけど、試合で課題はいっぱい見つかりました」

 昨年10月以降、最終予選で招集され続けてきたが、出場機会はなく、関根にとってはようやく手にしたチャンスだった。

 ただ、喜びを感じた一方で自分自身に対して、物足りなさも感じていた。

「普段やっている(板倉)滉くんとか、(谷口)彰悟さんとかにもっと追いつかないといけない部分がたくさんあるなと感じた試合にもなったし、結果もやっぱりああやって負けてしまっているので、そこはもっと成長しないといけないなっていう感じです」

 例えば、引いて守る相手を崩すための縦パスのタイミングや精度、守備のリスク管理について、これまで代表の主軸を担ってきた板倉や谷口に比べるとまだまだ差があると痛感したという。

「後半の最後の方で、だんだん自分も疲れてきたタイミングでもやっぱり滉くんとか彰悟さんとか試合終了まで完璧にこなすというか、そういう選手だと思う。そういうところは自分もできるように、もっと意識してやんないといけない」

 最終予選という舞台に立ったからこそ知ることができた代表常連組のレベルと凄み。もちろん、関根はそこで諦めるのではなく、彼らの背中を追っていっそうの努力をすると誓う。前日の練習では森保一監督と話し合う場面も見られた。

「もう少し引き出す時のポジショニングの部分とか細かいところについて(話しました)。3バックで相手を自陣に押し込んでる時の、パスで相手を外せるポジションとか、そういうところはもっと意識しできるという話をしました」

 3バックの左右に入る選手には、ボールを運ぶプレーや攻撃に「プラス1」していくようなプレーも求められる。しかしオーストラリア戦は相手が守備的だったこともあり、何度か試みていたが、効果的なプレーは限られた。試合で出た課題について早速指揮官と確認したのは、関根の成長意欲の表れだろう。

「またチャンスをもらえたら前回よりも良いパフォーマンスをしたいですし、見つかった課題っていうものをまた少しでも克服できるような試合にして、次は結果も求めたい」 

 町田浩樹、渡辺剛がケガにより離脱したため、CB候補は瀬古歩夢、高井幸大、鈴木淳之介、そして関根と4人になった。インドネシア戦(10日)も再び出場機会が訪れるかもしれない。

 今度こそチームを勝利に導くために、関根はピッチに立つーー。


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