日本代表の浅野拓磨が21日、合宿2日目を終えて取材に応じた。新たな選手が多い今回のメンバーの中では経験豊富な選手とされるが、本人は「チャレンジャー」として新生森保ジャパンで結果を出し続けると意気込んだ。

上写真=毎回の招集で結果を出すだけと語った浅野拓磨(写真◎サッカーマガジン)

ゴールをどれだけ決められるか

 初めて代表でキャップを刻んだ2015年7月から7年半あまりが経ち、浅野はチームの中でも古参にカテゴライズされる選手になった。

「自分もフィールドの中だったら年齢的には(上から)2番目。ちょっとびっくりしましたけど、時間が経てばそうなるのは当たり前で(笑)。若い頃から(代表に)入っていて、ついにこの年齢というか、上から数える方が断然早い立場になったなとは思います」

 その歩みが順調だったかと言えば決してそうではない。2018年のロシアW杯は直前にメンバーから外れ、悔しい経験をした。そこから2022年のカタールW杯に照準を合わせて過ごしてきたが、大会まで2カ月に迫った9月にヒザの内側じん帯を断裂。不参加も頭をよぎるほどのケガだったが、本人いわく「(出場するために)やれることは全てやった」結果、カタールW杯出場を果たした。

 W杯出場するのは、簡単ではない。メンバーに選ばれるのはさらに難しい。多くを乗り越え、そして結果をつかんできた浅野は、それでも新生森保ジャパンの再スタートに際して、チャレンジャーの立場で挑み続けると言った。

「立場を守ると思っていたらなかなか守れない世界。日本代表というのはそういうところだと思いますし、僕自身、毎回毎回、毎招集毎招集、誰が入ろうがそんなことは関係なく、自分が代表に入りたいと思って自分のチームに帰ったときも、そのために全力でやっています。立場を守るということは1ミリも考えてないですね。常に自分はチャレンジャー精神で毎回毎回代表に来ているので」

 守りに入るのではなく、攻めていく。それはすなわち、結果を出し続けるということ。

「本当に結果だと思う。(今代表に)いる選手、特徴がみんな違うとは思いますけど、一番大事なのはやっぱりゴールという結果、ゴールにどれだけ絡めているか、どれだけ決められるかだと思う。そこはシンプル。おのおのが得意とするプレーをしながらゴール前でどんだけ結果を残せるか。そこが全てかなと思う」

 ロシアW杯からカタールW杯までの4年半とはまた違うが、目指す場所が次のW杯であるのは変わりない。「(カタール大会が)終わった瞬間に次のW杯のためにやらないとなと自然と思えた。そこは変わらず、今やっている1日1日がそのためであることは間違いないと思います」。

 ゴールという結果を出し、代表に求められる存在であり続ける。浅野はすでに次なる目標に向けて歩き出している。


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