日本代表DF吉田麻也が、素晴らしい勝利の味をかみ締めた。現地時間12月1日、カタール・ワールドカップE組第3戦でスペインと対戦した日本は、2-1で逆転勝利。万感の表情で喜んだキャプテンは、目標のベスト8に向けて戦いを続けていく決意を新たにしている。

上写真=試合後に何度も、何度も右拳を突き上げた吉田。勝利の喜びを体全体で表現していた(写真◎Getty Images)

■2022年12月1日 カタールW杯E組(ハリーファ)
日本 2-1 スペイン
得点者:(日)堂安律、田中碧
    (ス)アルバロ・モラタ

「日本の歴史を塗り替えたい」

 試合後のインタビューで「いまの心境は」と聞かれても、しばらく言葉が出てこなかった。瞳は少し潤んでいるようにも見える。5秒の沈黙を経て「言葉になりません」と喜びをかみ締めながら語った吉田は、「これだから、代表はやめられないですね。最高でした」と満面の笑みを浮かべた。
 
 11分に先制された後もボールを支配される苦しい展開だったが、日本のキャプテンはチームを鼓舞しながら懸命に立ちはだかった。粘った日本は後半、48分と51分の連続ゴールで逆転し、ドイツ戦と同じような展開に持ち込む。
 
 終盤は再び押し込まれ、自陣にくぎ付けにされた。89分にはMFマルコ・アセンシオのミドルシュートをGK権田修一がはじいたところに、別の選手が飛び込んでくる大ピンチ。しかし吉田が間一髪、左足でクリアして逃れ、そのまま1点差で逃げ切って歓喜の瞬間を迎えた。

 決勝トーナメント1回戦は現地時間12月5日、クロアチアと対戦する。大会前のベスト8という目標を踏まえて「本来の自分たちの目標はもう1個、次に勝つこと」と再確認した吉田は、「ここで帰るわけにはいかないと、みんな言っていました。もっともっとみんなと一緒に毎日サッカーを楽しくやりたいし、代表として戦える喜びを毎日かみ締めて、もっともっと上に行きたいと思っている」と強調した。
 
 さらに「日本も多くの人たちが朝早くから応援してくれたと思いますし、スタジアムでもたくさん、日本人の方々だけじゃなく、ローカル(カタール)の方々も応援してくれて、すごく力になっています」と感謝。「ここからもう1個勝って、日本の歴史を塗り替えたい」と意気込んでいた。


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