カタール・ワールドカップへ向けて最終調整を進める日本は11月17日、本番前の最後の対外試合となるカナダとのテストマッチを戦った。負傷者などが続出する中での一戦で、鎌田大地は66分から登場すると、ボランチに入って大きな存在感を見せた。

上写真=鎌田大地はボランチでもさすがの存在感(写真◎Getty Images)

■2022年11月17日 国際親善試合(アルマクトゥーム/UAE)
日本 1-2 カナダ
得点者:(日)相馬勇紀
    (カ)スティーブン・ビトリア、ルーカス・カバリーニ

「テンポとリズムをもたらしてくれた」と森保監督

 鎌田大地は66分に田中碧に代わってピッチに足を踏み入れると、そのままボランチに入った。

 日本代表ではトップ下が定位置だったが、所属するフランクフルト(ドイツ)ではこのポジションで主力としてプレーしている。

「特に所属チームでもやっている部分と違いないですし、問題なくできたと思います」

 涼しい顔だ。

 起用した森保一監督も「非常によかった」と太鼓判。「チームでもボランチをやっているので、守備でも効いていたし攻撃でもテンポとリズムをもたらしてくれたと思います」と大きな信頼を口にする。

 遠藤航が脳しんとうからの復帰を目指している途中で、守田英正も左ふくらはぎに違和感を覚えて、ともにキャンプ地であるカタールのドーハに留まった。このカナダ戦では田中と柴崎岳のコンビでボランチが組まれたが、鎌田の投入によって明らかにボールが落ち着き、しかも前への推進力が増していった。

「押し込まれる時間が多かったので、ブロックを敷きながらもカウンターのチャンスで出しきるところが必要だった。何回かカウンターのチャンスはあったし、今日は相手に持たれる時間が長かったけれど、自分が入ってうまくできた部分はあると思います」

 鎌田の手応えは十分だ。

「ボランチ鎌田」に加えて、85分に吉田麻也が入ってからは3-4-3の布陣にシフト、短い時間ながら新たなオプションも試した。23日のワールドカップ初戦、ドイツ戦を前にいまできることを尽くすような90分だった。

「ドイツ戦はしっかりと勝ち点1以上を奪うことが必要な試合です。初戦だから大事なので、ポイントを取れるようにしたい」

 鎌田は絶好調。どのポジションであっても、日本の中心で輝くに違いない。


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