日本代表DF吉田麻也が、ブラジル戦をカタール・ワールドカップ(W杯)につなげていく思いを強調した。終盤まで0-0で粘りながらも1点差で敗れた結果を踏まえ、本大会に向けて課題と収穫があったと語っている。

上写真=CBの一角で相手に立ちはだかった吉田(写真◎Getty Images)

■2022年6月5日 キリンチャレンジカップ2022(@国立競技場/観衆63,638人)
日本 0-1 ブラジル
得点者:(ブ)ネイマール

終盤にPKで失点

 開始2分にFWルーカス・パケタのシュートが左ポストに当たるなど、立ち上がりから多くのピンチがあった日本だが、何とか粘って終盤までスコアレスで試合を進めた。だが77分にFWネイマールにPKで先制されると、終盤の反撃も実らず1点差で敗れている。

 最終ラインで強力攻撃陣に立ちはだかった吉田は「立ち上がりに自信を持って前から行こうということと、落ち着いたら少しブロックを敷いて、相手の出どころを奪ってショートカウンターを待っていた」とゲームプランを明かした。これについては「うまくできた部分もあれば、しっかり(プレッシャーを)はがされたところもあって、課題と収穫が両方ある試合だったんじゃないかと思う」と振り返っている。

 一方でカタールW杯を見据え、より高いレベルを求めなければいけないとの認識も示した。「今日は立ち上がりに失点しないことと、0-0の時間を長くすることをテーマとして持っていたので、そこは良かった」としつつ、「相手のクオリティーも、例えば南米予選など、もっとシリアスな試合のそれとは違うと思う」とコメント。「これをベースにしなければいけないですけど、本戦ではもっともっと厳しい戦いになることを、頭に入れて戦わなければいけない」と表情を引き締めている。

 新しい国立競技場で初めて行なわれた日本代表戦を終え、日本のキャプテンは「初めて国立競技場で、ブラジルと戦うのは、非常に意味のあることだったと思う」と強調。ファン・サポーターへの思いを問われると「試合前に(チームの)みんなに『サポーターの皆さんはブラジルを見に来ていると思うけど、最後に日本を応援してよかったと思えるような試合にしたい』と言った。そう思ってもらえたらいいなと思います。そして、またカタールに向けて一丸となって戦っていきたいと思います。よろしくお願いします」と呼びかけた。


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