日本代表の右サイドバック、山根視来が6日のブラジル戦に向けて意気込みを語った。2日のパラグアイ戦も先発フル出場を果たしたが、同ポジションは酒井宏樹が招集されておらず、菅原由勢が途中離脱したこともあり、チームが4-3-3で臨むなら先発の可能性は高い。世界トップのチームにどんなプレーを見せるのか?

上写真=パラグアイ戦で先発フル出場を果たした山根視来(写真◎JMPA江本秀幸)

自分がアピールできなければ弾かれるだけ

 パラグアイ戦翌日、すでに山根はブラジル戦へ気持ちを切り替えていた。今回の活動は酒井宏樹が不在で、右サイドバックを専門とするのは山根のほかには菅原由勢だけ。しかしその菅原も負傷でチームを離脱。所属クラブで同ポジションでプレーする冨安健洋と長友佑都もいるにはいるが、代表ではこれまで前者がCB、後者が左サイドバックとしてプレーする機会が多かった。

 先発出場したパラグアイ戦では、ゴール前に進出し、その持ち味を示した。41分に浅野とのパス交換でエリア内に進出。シュートはGKの正面を突き、ネットは揺らせなかったが、持ち味を一つ示した。その1分後にはボールを運んでタイミングよく堂安律に渡し、鎌田大地のゴールにつなげた。後半もビルドアップで最終ラインの預けどころになりつつ、前線に進出。70分のPKの場面では堂安のキックのこぼれ球をシュートしたものの、枠をとらえられず、ゴールとはならなかった。本人は「できたことと、ミスの整理をしましたが、それでもトライする回数が個人的に多かったので良かった」と振り返った。確かに一連のプレーは前に出る姿勢とゴールへの意欲を感じさせるものだった。

 パラグアイ戦から中3日で臨むブラジル戦では世界有数のアタッカー陣と対峙することになる。ネイマールなのか、ヴィニシウスなのか、はたまた別の選手とマッチアップするのかは当日まで分からないが、「世界レベルを体感するいい機会だと思います。想定外もたくさん起きるでしょうが、動じないメンタルを持ちたい」と本人は意気込む。

 ボールを持つ時間は当然、これまでアジアの国々との対戦時よりも少ないだろう。山根はその中でも「自分にボールが入ったときにうまく一つはがす自信を持つというか、それができないと攻撃できないと思ってプレーしないといけない」と自分のプレーをイメージする。人数をかけなければ点は取れない。行くのか、留まるのか。そのメリハリをつけることもポイントになるとした。

 日本はW杯本大会のグループステージでドイツ、スペインと対戦するが、掲げる目標はベスト8以上だ。ブラジル戦は、世界トップレベルの国と対戦経験の不足を自覚する山根にとって、極めて重要な機会になる。「自分がアピールできなければ、弾かれるだけ。全力をぶつけるだけ」。どんなプレーを見せるのか、注目だ。


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