日本代表FW浅野拓磨が、カタール・ワールドカップ(W杯)出場への強い思いを語った。前回大会は最終予選で活躍したものの、本大会のメンバーには選ばれず。4年越しの思いを胸に、6月の4試合でのポジション争いに挑む。

上写真=活動初日となった5月30日の練習で汗を流す浅野(写真◎山口高明)

ドイツとの対戦は「持ってるな」

 日本代表は5月30日に集合し、6月2日にパラグアイ代表、6日にブラジル代表と対戦するなど、14日までに4試合を戦う活動をスタートさせた。ドイツでのシーズンを終えて合流した浅野は「体調は良いですし、良い準備ができていると思う」と現状についてコメントしている。

 カタールW杯のグループステージ初戦ではドイツと対戦する。ボーフムでプレーする浅野は日々ブンデスリーガで強さや特徴を実感しており、今回の日本代表のメンバーにもドイツでプレーする選手は多い。対戦相手が決まったときのことを「僕たち、持ってるなと感じた」と振り返った浅野だが、「でも僕自身、対戦相手を見て何かを感じるより、個人的には次のワールドカップに行くことしか考えていない。その先に、試合に向けての準備が始まっていくので、そこまで考えてはいない」と心境を語った。

 とはいえ「ドイツでプレーしているぶん、ドイツの特徴やヨーロッパの選手の特徴は肌で感じている。日本人のアジリティーやスピードが生きると感じる」との思いもある。「日本のサッカーとは、スポーツが違うんじゃないかというくらい。代表が戦ったら戸惑いがあるかもしれないが、それは相手も一緒だと思う」と見解を明かし、「ブンデスも攻撃から守備、守備から攻撃のスピードがすごく速いですが、奪った瞬間のスペースは僕たちも生かせる。守から攻の速さをうまく出せれば、前線に速い選手が多いし、中盤、ディフェンスにも良いボールを出せる選手がいるので、生きるんじゃないか」と攻略法についてイメージした。

 だが、それをプレーで表現するためには、まずメンバーに選ばれなければいけない。前回のロシア大会は最終予選突破を決めた一戦でゴールを決めるなど貢献したものの、本大会ではバックアップメンバーとなった。「この4年間、前回行けなかったときから、次のワールドカップに向けて準備してきた。残りの半年がいかに大事かは経験しているので、ここからの時間を、いままで以上に良いものにしていかないと」と強調した浅野は、「自分ができることを全力でやるだけ」と表情を引き締めていた。


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