国内組で編成された日本代表は21日、5日間の合宿を打ち上げた。最終日となったこの日は流通経済大とのトレーニングマッチを実施。長友佑都は、オフ明けの選手たちが最終予選前にコンディションを上げる狙いがあった合宿を「充実していた」と振り返った。

上写真=流通経済大との練習試合で左サイドバックとして先発した長友佑都(写真◎高原由佳)

すべてにおいて伸ばしていかないと

 17日から始まった今回の合宿に先んじて、しっかり体を動かしていたという長友は初日からはつらつとした動きを見せ、初招集の若い選手たちに積極的に声をかけて連日、練習を盛り上げていた。最終日となったこの日は流通経済大とのトレーニングマッチが行なわれ、前半の45分間に左サイドバックとして出場。練習の時と同様に声を出し、強度の高いプレーで存在感を示した。

「初めてやった若い選手たちもたくさんいましたし、国内組だけの合宿は僕は初めてだったと思う。すごく刺激的で、若くてギラギラした活きのいい選手をたくさん見られたので楽しかった。僕自身も刺激をもらえました」 

 長く海外でプレーしてきた長友は昨夏、FC東京に11年ぶりに復帰。以降も代表に名を連ねているが、国内組だけの代表合宿に参加するのは今回が初めてだった。すでにJリーグで対戦している選手もいたが、代表で顔を合わせるのが初めての選手も多く、新鮮な刺激を受けたという。縦関係を組んだ相馬勇紀を「運動量も多くて守備も攻撃もできる。中にも縦にも仕掛けられる。すべてにおいてレベルが高いし、とてもやりやすかった」と称えた。

 また前半ともにプレーした中盤の3人についても言及。「Jリーグで活躍しているだけあって、中盤の泰斗、江坂、稲垣はすごく落ち着いていて、テクニックがあるし、球際も戦えるなと。自分自身も発見があったし、やはりJリーグでしっかりやっていると、これだけのパフォーマンスがが出せるということを彼らが証明してくれたと思います」。

 W杯アジア最終予選の中国戦(27日)、サウジアラビア戦(2月1日)に向けて、長友自身の視界は良好。「今回の合宿も1週間くらいありましたが、すごく激しいトレーニングもありましたし、今日もゲームで刺激を得られたので、かなりコンディションは戻ってきているなと。自分が思っていた以上です」。

 現在の仕上がりに充実感を漂わせたが、一方で強度や意識を含め、「世界で戦うため、これから最終予選を戦うためにはすべてにおいて伸ばしていかないといけないという危機感はある」と、さらに上のレベルを求める必要性を語った。それは自分自身に対しても、周りの選手に対しても、だ。

 現在、日本は予選グループBで2位につける。今回のシリーズでは中国からきっちり勝ち点3を奪い、アウェーで敗れた首位サウジアラビアに借りを返して、その差を詰めたいところ。予選の難しさを知る長友は、全身全霊で連戦に臨む。


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