日本代表合宿に参加している上田綺世(鹿島アントラーズ)が4日目のトレーニング前にオンライン取材に応じた。連日、ゲーム形式の練習が行なわれる中で特徴を発揮している上田だが、長く代表をけん引してきたFW大迫勇也のプレーを目の当たりにして、自らに足りないものを認識していた。

上写真=合宿で自らの特長を示した上田綺世(写真◎山口高明)

常にトライしていく段階

 国内組による今回の合宿で、上田綺世はタイミングの良い動き出しという自らの武器を示し、アピールを続けた。誰とでも合わせられることが強みと自ら語るが、出し手との連係を磨けばさらによくなるとの実感もあるようだ。

 一方で、ともに代表入りを争う選手のプレーからさまざまな刺激も受けていた。その一人が大迫勇也だ。連日強度の高いゲーム形式の練習をこなす中で、感じるものがあった。

「ポストプレーの質、ボールの引き出し方が抜けている。そこの精度が自分にはまだまだ足りていない」

 今回の合宿では、3トップ、1トップ、2トップとさまざまな形で前線の仕事を求められたが、長らく日本代表のFWを務めてきた大迫のプレーは、やはり際立っていた。上田も「いい刺激をもらっています」と語り、そばでそのプレーを見て、向上心を駆け立てられていた。

 ワールドカップ最終予選の27日中国戦、2月1日サウジアラビア戦に向けたメンバー発表は明日22日に行なわれる。今回の合宿に参加している選手にとっては21日に実施予定の練習試合が最終試験の場と言えるだろう。自分自身の立場について上田は「まだまだアピールするところは見つけないといけない。常にトライしていく段階」ととらえている一方で、「チャンスがもらえれば特徴や求められていることを出せればいいし、得点で貢献できれば」とやるべきことをしっかり整理してもいる。その点ではスタンスが代表でもスタンスが崩れることはない。自らの特徴を踏まえながら、チームが求めることを表現し、FWとしてゴールを求めていく。


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