日本代表は19日、合宿3日を迎えた。練習前には中谷進之介(名古屋グランパス)がオンライン取材に応じた。昨季、名古屋の堅守の中心だったCBは、これまでの2回とは異なる心境で代表活動に臨んでいた。

上写真=強度の高い練習にも以前とは違う感覚で取り組めたと話した中谷進之介(写真◎山口高明)

チャンスが来たときにつかめるように

 昨年3月に初めて代表に招集され、6月の活動にも名を連ねた。公式戦ではまだプレー機会を得られていないが、2021シーズンに名古屋の中心として堅守を築き、ルヴァンカップ優勝にも大きく貢献したCBは、確かな自信を胸に今回の代表活動に臨んでいた。

「昨日、江坂(任)選手と山根(視来)選手と話していましたけど、初めての練習のときはゲームがきつかった。メンタル面で初めて招集されたプレッシャーもあったので。でも、そういうことがなくなったと話していて。ある程度、やる内容や強度が分かり、慣れではないですけど、変な感じ方はしなくなりました」

 過去2度の経験がしっかり生きていた。海外組も一緒だった昨年3月の活動で代表の基準を把握し、所属クラブに戻ってもその基準をイメージしながら研鑽を積んできたという。その成果が今回の合宿でも感じられているのだろう。

 この合宿後に始まるW杯アジア最終予選に向けた活動には、代表の主軸でありキャプテンの吉田麻也が負傷で欠場する見通しだ(メンバー発表は22日予定)。同じポジションである中谷にとっては席が空くことを意味する。「この合宿でアピールして、次の最終予選のメンバーに入れるように意識して臨みたい」と意気込んでいる。

「僕自身の今の立場でワールドカップというのはなかなか言いづらいですが、でもやっぱりグランパスでいい結果だったり、良い状態でいることでチャンスが来たときにつかめるようにしてきたい。結果を残し続けることを意識していきたいです」

 名古屋で始動し、しっかり状態を上げて代表活動に参加した中谷。2021シーズンで長足の進歩を遂げたCBは2022シーズン、それ以上の進化を見せると決意している。


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