日本代表FW古橋亨梧が、勝利への喜びと自らの課題についてコメントした。カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオマーン戦に途中出場。チームは勝ったものの、自身のプレーには満足していないと語っている。

上写真=何度かゴールに迫るシーンがあった古橋だが、得点は奪えなかった(写真◎Getty Images)

■2021年11月16日 FIFAワールドカップ・アジア最終予選・B組第6節(@オマーン)
オマーン 0-1 日本
得点:(日)伊東純也

「まだまだだなと思う」

 ベトナム、オマーンとのアウェー2連戦で勝ち点6を獲得。試合後にオンラインで報道陣の質問に答えた古橋は「まずはホッとしています。この2連戦、アウェーで2勝できたことは本当に大きかった」と安堵の表情を浮かべた。

 日本は前半、なかなか攻撃で良い形を作れず、控えスタートの古橋はピッチの外から「難しい展開になることは分かっていました。アウェーで、独特の雰囲気の中でプレーするのは難しい」と戦況を見つめていたという。それでも「前半みんなが頑張って(失点)ゼロで終われたし、得点こそなかったですが、良い形で攻撃できている場面もあった」と評し、「後半、試合に出るチャンスがあるなら、流れを変えられるようなプレーをしたいと思いながらアップしていた」と心境を明かした。
 
 出場機会が訪れたのは62分、南野拓実との交代で「フォワードとして入って、サコくん(大迫勇也)のポジショニングを見ながらプレーしていた」と振り返る。「まずは守備から、(ボールを)追えるところは追って、後ろの選手の負担を少しでも和らげることができるように意識した」というタスクと、「攻撃では裏に抜けること、相手のラインを下げることを意識して、サコくんがボールを収めるスペースを作れるように考えてプレーした」という狙いをピッチで表現した。
 
 後半開始から登場した三笘薫がドリブル突破で攻撃を活性化していたため、「相手が嫌がっていたので、早く得意なシーンにもっていけるようにしたいと思っていた」とも語った。「そこからのアシストで勝てたのでよかった」と喜びつつ、自身のプレーには課題を見いだしている。ゴールに迫るシーンもあったが得点には絡めず、「(自分の)結果という点では満足していない。チームが勝つことが優先ですが、フォワードとしては得点、アシストなど目に見える結果が欲しいので、まだまだだなと思う」と自分に矢印を向けた。
 
 オーストラリアを抜いてグループ2位に浮上し、最終予選は残り4試合。「どの試合も落とせない。残り4試合は全勝するつもりで」と今後を見据えた古橋は、「どれだけ短い時間でも、出場した試合で結果を残すことを、より意識していかなければいけない」と静かに闘志を燃やしていた。


This article is a sponsored article by
''.