日本代表は31日、大阪府内で合宿を行なった。22名の選手が練習に参加したが、DF冨安健洋とMF守田英正は不参加。反町康治技術委員長が「冨安は移籍の関係でヨーロッパに残り、守田は29日のサンタクララの試合に出場して物理的に間に合わなかった」と説明した。

上写真=冨安健洋と守田英正は2日のオマーン戦に不参加となった(写真◎Getty Images)

冨安の移籍は日本サッカーのためにもなる(反町委員長)

 日本代表は2日のオマーン戦(吹田スタジアム)、8日の中国戦(カタール・ハリファインターナショナルスタジアム)に向けて、24名の選手を招集したが、国内ラウンドに集まったのは22名だった。冨安健洋と守田英正は初戦を欠場することになった。

 この日の練習前に反町委員長が状況を説明した。

「24名招集しましたが、守田はサンタクララは少し地方にあるので、日曜日の試合に出たために、帰国するチャーター機に間に合いませんでした。それは前々から分かっていたことですが、移籍の話もあったので」

 守田の移籍が決まって、29日に行なわれたサンタクララ対ジル・ヴィセンテFC戦(日本時間30日の朝4時半)に出場しなければ、オーマン戦に間に合う可能性もあった。しかし、帰国便直前までに移籍は決まらず、サンタクララの選手として同試合に出場したため、物理的に間に合わなかった。

「冨安はご承知のように、移籍の期限は今日(31日)までで、まさにその最中にあり、もしチームを移る場合はメディカルチェックを行なわなければならない。それをするにあたって、どうしても代理の人間でメディカルチェックをするわけにはいかないので残るという選択をしました。今回(オマーン戦)は参加しません」

 ボローニャから他クラブへ移る移籍交渉中にあるという冨安は、ヨーロッパに留まることを選択した。

「IMD(インターナショナルマッチデー)と移籍期限が重なっているとこういうことが起こり得る。冨安がここまで話を待っていたのは、彼にとっていい話があるのかもしれないし、それは彼にとっても今後の日本のサッカーにとってもいいこと。この2試合はやむを得ず、というところ」

 2人は中国戦(7日)が行なわれるカタールで合流する予定。日本代表は主力2人を欠く中で最終予選の初戦に臨む。


This article is a sponsored article by
''.