6月11日のセルビア戦で後半開始から登場し、攻守に躍動して勝利に貢献した日本代表MF川辺駿。同じ国内組のDF谷口彰悟が前半から見せていた好プレーに負けない働きを見せ、今後のさらなる成長を期している。

上写真=川辺はセルビア戦で後半開始から出場、好プレーを見せた(写真◎JMPA毛受亮介)

「毎試合、毎試合が勝負」

「いままでとは違う、レベルの高い相手。前半はベンチから見ていて、競り合いや相手の力強さが全然(これまでと)違った。自分が入ったら、そういう部分で負けないようにしようと思っていたし、自分ならこういうプレーをしたい、こういうプレーがいいかな、とベンチのみんなとも話しながら見ていました」

 一夜明けた6月12日のオンライン会見でセルビア戦について、こう振り返った。MF橋本拳人との交代で後半開始から出場した川辺は「そのように見ていたからこそ、空いているスペースや、自分がやらなければいけないプレーを整理できて試合に入ることができた」と語っている。

 後半立ち上がりに先制した日本は、追加点こそ奪えなかったものの1-0で勝利。川辺もMF守田英正とボランチでコンビを組み、攻守に精力的なプレーを見せた。「国内組と海外組で普段やっている強度などは違うと思いますが、それでも、自分たちができるところを示さなければいけないと思った」といい、「国内組は毎試合、毎試合が勝負で、アピールしなければいけない立場だと思う」と強調。この試合では同じ国内組のDF谷口彰悟が前半から好プレーを見せており、「彰悟くんが前半から良いプレーをしていたので、自分たち国内組も感化されて、やらなければいけないという気持ちになった」と心境を明かした。

 今年3月にA代表に初招集され、韓国戦でデビュー。今回の活動では国内組合流後の全3試合に出場し、6月7日のタジキスタン戦では代表初ゴールを記録した。長期の活動を通じて「よりコミュニケーションが取れていると思う。徐々に自分の持ち味を出せている」と手応えをつかんでおり、セルビア戦では試合の流れを変える一助となって「アピールする立場ですが、チームをどんどん良くしていく作業も必要。その一員になれてうれしい」と喜んだ。

 今回の活動は15日のキルギス戦で終わり、カタールW杯への道のりは最終予選に突入する。現状の自身の守備を「まだまだ」と課題に挙げた川辺は、「ここでも常に意識していますし、もちろん広島に帰ってから、Jリーグでも意識次第で変わってくると思う」とコメント。「(守備を)もっと良くしていけば、より必要とされる選手になると思うし、そうなれば自分の攻撃的な部分も生かされてくる」と今後の成長の道筋を描いていた。


This article is a sponsored article by
''.