日本代表DF昌子源が、6月12日にオンラインで報道陣の質問に答えた。11日のセルビア戦ではポジションを争うライバルの選手が結果を出したが、競争を力に変えて、今回の活動での最後の試合へと向かっている。

上写真=1失点を喫したタジキスタン戦。この試合での反省も胸に、昌子はキルギス戦での出場と勝利を目指す(写真◎Getty Images)

セルビア戦は出場機会なし

 今回のA代表の活動は、5月24日から海外組のみ、29日からは国内組も合流して続けられている。練習や試合以外では宿泊先から外出できず、移動のバスも海外組と国内組で別になっている状態で、昌子は「練習のときに極力、コミュニケーションを取っている」とコメント。とはいえ、初めての選手が多いという国内組とは積極的にコミュニケーションを取っているそうで、「苦手な方ではないので、自然体でやっている」と説明する。

 国内組合流後のA代表は、6月3日にU-24日本代表に3-0、7日にタジキスタン代表に4-1で勝利。U-24日本代表戦は後半途中から交代出場、タジキスタン戦はフル出場だった昌子は、1-0で勝利した11日のセルビア戦は出場機会がなかった。

 そのセルビア戦では同じ国内組のDF谷口彰悟が、DF植田直通とのCBコンビで完封勝利に貢献した。ポジション争いのライバルの活躍を「もちろん出た選手がみんな素晴らしかったですが、その中でも彰悟くんが一番、素晴らしいパフォーマンスをしたんじゃないかと、いろいろな方が感じたと思う」と認める。

 もっとも、それは「常に競争がないと、お互いを高め合うことはできない」と語る昌子にとっては歓迎すべき状況でもある。ロシアW杯でCBのレギュラーとしてプレーしてから3年、オーバーエイジやU-24日本代表の選手が抜けている特殊な状況とはいえ、今回のA代表にも「競争はしっかりあるし、それを楽しみつつ、いろいろな人の良いところを間近で見ることができる」という刺激的な日々を過ごす。

 15日には今回の活動で最後の試合となる、カタールW杯2次予選のキルギス戦が控えている。これまでの2次予選の相手との力関係を考えると、日本が主導権を握る展開が予想されるが、タジキスタン戦で2次予選初失点を喫したことを踏まえて「一つの細かいミスで失点してしまった。そういうミスを極力、減らすこと」が重要だと指摘。「攻める機会が多くなればなるほど、相手のカウンターへの準備は後ろの仕事。どの試合でもそうですが、カウンターの対策など、もう一度しっかり集中してやっていければ」とイメージを膨らませていた。


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