なでしこジャパン(日本女子代表)は21日、女子アジアカップの初戦、ミャンマー戦に臨む。新型コロナウイルスの陽性反応が確認され、岩渕真奈は不在だが、FW菅澤優衣香は「(岩渕)真奈の思いを背負って」臨むと話した。

上写真=チームの得点源として期待がかかる菅澤優衣香(写真◎山口高明)

3連覇も意識して戦う

 なでしこジャパンが大会初戦を迎える。相手はミャンマー。FIFAランキングでは、日本の13位に対して47位と、実力的には格下と見られるが、初戦でもあり、かつ対日本ということで高いモチベーションで挑んでくることは明白だ。

 とりわけ守備に人数を割かれると簡単ではない。これまでのアジアでの戦いでも守られて押し込むものの、点を取れないケースは多々あった。さらに新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたためにエースであり、得点源であるFW岩渕真奈が不在。不安要素がないわけではない。

 だが、前日取材に応じた菅澤は「不在の間、自分たちは真奈の思いも背負って、しっかりとトレーニングしています。明日の試合にも全員で集中できています」と話し、「一番つらいのは本人なので」と岩渕を気遣った。

「チームとして良い準備ができていると思いますし、自分自身も心も体も良い準備ができています。試合が楽しみです」

 菅澤に期待されるのは、何よりゴールだろう。「これまでアジアカップで自分自身が多く点を決めたという思いがないので、今回はしっかりと決めたい。3連覇もかかっているので、そこも意識して臨みたい」と菅澤自身も役割を認識している。「ゴール前を固めてカウンターを狙ってくる相手も多いので、そういう相手に自分たちがどういうふうに戦うのかが大事。そこは試合前もそうですが、試合の中で修正して点を決めたい」。

 なでしこリーグで過去に3度、得点王に輝き、今季のWEリーグでも得点ランクの首位に立つ。その実力をアジアの舞台で。菅澤は自らのゴールでチームを勝利に導き、岩渕にも吉報を届けるつもりだ。


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