なでしこジャパン(日本女子代表)は14日、合宿4日を迎えた。21日の初戦まで1週間。この日、取材に応じた長野風花は初戦でプレーすることいフォーカスして、体も心も「しっかり準備している」と意気込みを語った。

上写真=ボランチでの起用が濃厚の長野風花。大会ではゲームコントロールが期待される(写真◎山口高明)

細部にこだわって質を高めていく

 新生なでしこジャパンの心臓として期待されるのが、長野風花だ。池田太監督体制になって、およそ3年ぶりに招集された。先の欧州遠征では2試合ともに先発出場。指揮官のもとで出場した2018年のU-20女子W杯で優勝に貢献した長野は、なでしこジャパンの一員として初めて臨む国際大会に向けて気持ちが高まっていると話した。

「選手によってコンディションがバラバラですけど、私自身はしっかり、初戦に向けてコンディションを上げていいプレーを出すことがすべて。しっかり体の準備も心の準備も高めている状況です」

 長野はW杯でプレーする未来を思い描いてきた。2023年に開催されるW杯の出場権がかかる女子アジアカップに臨むメンバーに名を連ねて、これまで以上に自身の未来をはっきり描けているかもしれない。

「私にはまだアンダーの大会しか経験していないですが、アジアの大会もW杯も本当に難しいというのはありますし、簡単な戦いはない。一つ一つの質にこだわることが重要になってくる。チームでも個人でも細部にこだわって、質を求めてプレーしてきたいと思います」

 欧州組を組み込んで初めて試合した昨年11月の欧州遠征では、アイスランドに0-2で敗れ、ベストメンバーではないオランダにスコアレスで引き分けた。「無得点に終わったことが課題」と振り返る長野は、幅を使う攻撃ができず、ゲームをコントロールできなかったことを反省する。「アジア予選はやっぱり点を取れないと勝てないので。決定機をいかに作れるか。そこが課題なので、そこは短い期間ですが、チームとしても個人としても上げていきたい」と話し、ゴールを奪うことがグループステージ(GS)を突破し、トーナメントを勝ち上がっていくポイントと指摘した。

 とくにアジアでは日本に対して相手が引いてくることも想定される。その中でいかにゴールをこじ開けていくか。合宿中には長野がサイドにボールを展開し、そこからクロスをゴール前に折り返すメニューを行なっていた。本大会でもコンダクターとして大いに期待されるところ。

 日本の初戦は1週間後の21日、ミャンマー戦。白星発進を実現すべく、長野は集中している。


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