なでしこジャパン(日本女子代表)のエースとしての覚悟を、田中美南がみなぎらせる。池田太監督率いる新チームで臨むオランダ遠征でメンバー入りを果たした。東京オリンピックで2点を決めた実力で絶対的エースに名乗りを上げる。

上写真=田中美南は新チームでの自分に「期待してください!」(写真◎スクリーンショット)

オリンピックで感じた「強度の差」

 7月の東京オリンピック。なでしこジャパンはグループステージ第3戦でチリを相手に1-0で大会初勝利を挙げてグループ3位で準々決勝進出を決めたが、その貴重な1点を決めたのが田中美南だ。続けて、スウェーデンとベスト4をかけて戦った一戦では、先制されながらも前半のうちに追いつく一発を決めた。後半に2点を失って大会から去ることになったが、世界の舞台での2つのゴールが、これからの田中の道標になるはずだ。

 その実績をぶつけていくのが、池田太監督の就任で誕生した、新しいなでしこジャパンでの日々だ。まずは、10月のキャンプを経てオランダ遠征へ。

「このサッカーでどこまで通用するのか、絶対にエラーはあるし、奪いにいくという目標を掲げているけれど、裏をやられて失点した場合もプラスにとらえられる時期です。奪うというコンセプトの中で、しっかり自分でやれることをやって得点を狙っていきたいと思います」

 新チームになって最初の国際試合だ。短い時間で「池田流」を消化していく中で、今回のアイスランド戦、オランダ戦はとても重要なゲームになってくる。できるだけ相手ゴールに近いところで奪って、まっすぐにゴールに迫るコンセプトを表現するためには、FWである田中のあらゆる貢献が欠かせない。

「ボールを持っている時間が長くできるように、切り替えのところで取りに行きたいですし、攻撃的に守備もしたいと思います。奪ってからまずゴールに向かうというコンセプトで、自分を一番に見てもらえるようなアクションと引き出し方をしないといけないと思っています」

 活躍の場は広がりそうだ。そのために、東京オリンピックでの悔恨が自分の足を動かす。

「オリンピックに出たときに、強度の差を感じました。守備の強度、攻撃の強度を試せるいい機会です。みんなでチャレンジして、思っている以上のパワーを出したい」

 菅澤優衣香、岩渕真奈、植木理子と争いながら、高め合いながら、絶対的エースの座を奪うために、重要な180分になる。


This article is a sponsored article by
''.