7月27日、なでしこジャパン(日本女子代表)が東京五輪1次リーグE組第3戦でチリ女子代表と対戦した。終盤の決勝点で初勝利を挙げてグループ3位通過、スウェーデンと対戦する準々決勝進出を決めている。

上写真=77分に田中が軽く浮かせたシュートでGKを破り、決勝ゴール!(写真◎Getty Images)

■2021年7月27日 サッカー女子1次リーグE組(@宮城スタジアム)
チリ女子 0-1 日本女子
得点:(チ)なし
   (日)田中美南

・チリ女子メンバー◎GKクリスティアネ・エンドレル、DFダニエラ・パルド(75分:マリア・マルドネス)、カルラ・ゲレロ、カミラ・サエス、MFロサリオ・バルマセダ(HT:ハビエラ・トロ)、カレン・アラヤ、イエセニア・ロペス(83分:フェルナンダ・ピニジャ)、フランシスカ・ララ、ヤナラ・アエド(83分:イエニ・アクニャ)、FWマリアホセ・ウルティア、ダニエラ・サモラ(56分:ハビエラ・グレス)
 ※実際のポジションで表記

・日本女子メンバー◎GK山下杏也加、DF清水梨紗、熊谷紗希、宝田沙織、北村菜々美、MF三浦成美(83分:中島依美)、林穂之香(54分:遠藤純)、長谷川唯(66分:木下桃香)、杉田妃和、FW菅沢優衣香(HT:田中美南)、岩渕真奈

77分の決勝ゴール

 勝てば自力で準々決勝進出を決めることができる日本は、開始直後から岩渕と菅沢の2トップが立て続けにシュートを放ち、得点への強い意欲を見せる。16分には岩渕のパスからMF杉田がエリア内に侵入し、左足で狙ったが、GKエンドレルに足で防がれた。
 
 その後も菅沢や岩渕がエリア内から狙い、長谷川や三浦のミドルシュートもあったが、DFにブロックされたり、わずかに枠を捉えないなど決められない。前半アディショナルタイムにはエリア内のこぼれ球をDF清水が狙ったが、これもGKエンドレルにブロックされ、0-0で前半を終えた。

 後半開始からFW田中が入った日本は、その田中がすぐさまCKからシュートを放つなど、積極性を強めてゴールをこじ開けにかかる。だが前半同様シュートの精度が低く、58分には左サイドでパスを受けたMF遠藤が左足で狙ったが、右に外れて決まらない。逆に68分にはFKのクイックリスタートから攻め込まれ、エリア内での折り返しをMFララがヘッドで合わせるピンチがあったが、クロスバーに当たって下に落ちたボールはゴールラインを越えず、かろうじて失点を免れた。

 それでも攻め続けた日本は77分、ついに先制点を奪う。杉田の縦パスをエリア内で受けた岩渕が相手DFを背負いながらポストプレーでつなぎ、飛び込んできた田中が蹴り込んでネットを揺らした。

 結局これが決勝ゴールとなり、日本が1-0で今大会初勝利。同グループのイギリス-カナダ戦が1-1の引き分けとなったため、3位での通過となり、準々決勝ではグループG1位のスウェーデンと対戦することになった。高倉麻子監督は「きょう勝ったことで、いろいろな迷いなどは飛ぶと思う」と初勝利の意味を語り、「ここからは別の戦い。一発勝負なので、十分に相手を研究しつつ、自分たちのサッカーをもう一度やり続けたい」と決意を新たにしていた。

■グループE順位表
1 ※イギリス(勝ち点7/2勝1分け/4得点・1失点/得失点3)
2 ※カナダ(勝ち点5/1勝2分け/4得点・3失点/得失点1)
3 ※日本(勝ち点4/1勝1分け1敗/2得点・2失点/得失点0)
4 チリ(勝ち点0/3敗/1得点・5失点/得失点-4)
※決勝トーナメント進出決定


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