6月13日、MS&ADカップ2021が開催され、なでしこジャパンはメキシコ女子代表と栃木県のカンセキスタジアムとちぎで対戦。前半に岩渕真奈、後半に田中美南、籾木結花、木下桃香、遠藤純がゴールを決め、5-1と快勝。東京五輪へ弾みをつける勝利を収めた。

上写真=先制ゴールを挙げた岩渕真奈をキャプテンの熊谷紗希らが祝福(写真◎Getty Images)

■2021年6月13日 MS&ADカップ2021(@カンセキ/観衆3,890人)
日本女子 5-1 メキシコ女子
得点:(日)岩渕真奈、田中美南、籾木結花、木下桃香、遠藤純
   (メ)アリソン・ゴンサレス

・日本女子メンバー◎GK池田咲紀子、DF清水梨紗、熊谷紗希、南萌華、宮川麻都(80分:高橋はな)、MF籾木結花(58分:木下桃香)、林穂之香(71分:杉田妃和)、中島依美、長谷川唯(80分:三浦成美)、FW田中美南(58分:塩越柚歩)、岩渕真奈(71分:遠藤純)

・メキシコ女子メンバー◎GKエミリー・アルバラド、DFケンティ・ロブレス、ビアンカ・シエラ、カリナ・ロドリゲス(52分:ヒメナ・ロペス)、ジョスリン・オレヘル、MFステファニー・マジョール、ナンシー・アントニオ、カロリナ・ハラミジョ(63分:アリシア・セルバンテス)、FWベレン・クルス(77分:レベッカ・ベルナル)、アリソン・ゴンサレス(84分:ナイエリ・ディアス)、ジャクリーン・オバジェ(84分:ホセリン・モントジャ)

なでしこ5選手がゴールで共演

 東京五輪のメンバー発表前のラストマッチとなるメキシコ戦では、立ち上がりから田中美南と岩渕真奈の2トップが相手ゴールに襲い掛かる。13分には岩渕、20分には田中がシュートを狙ったが、どちらも相手GKに阻まれた。さらに、34分には南萌華、田中とパスをつなぎ、最後は長谷川唯が相手GKと1対1の場面を迎えるも、シュートは枠をとらえることができない。それでも、その2分後に再び南の縦パスから田中、中島依美、籾木結花、林穂之香とパスをつなぎ、最後は岩渕が冷静にゴールネットを揺らして先制。なでしこジャパンが1点をリードして前半を終えた。

 後半に入ると、なでしこジャパンが電光石火の攻撃で追加点を奪う。46分、南のロングパスを岩渕が左サイドで受け、ゴール前へクロスを送る。最後は田中が右足で合わせ、リードを2点に広げた。しかし、そのわずか3分後に失点。左サイドから攻め込まれ、アリソン・ゴンサレスにゴールネットを揺らされた。それでも、54分にはすぐさま突き放す。敵陣で長谷川がファウルを受けると、中島が素早くリスタート。パスを受けた岩渕から籾木へとボールが渡り、日本のナンバー10が左足でチームの3点目を奪った。

 その後、高倉麻子監督は木下桃香と塩越柚歩、さらに杉田妃和と遠藤純を次々とピッチへ送り込む。すると73分に塩越と遠藤のお膳立てから木下が右足で冷静に沈め、ダメ押しの4点目を奪取。87分には遠藤にもゴールが生まれ、最終スコアは5-1でなでしこジャパンがメキシコを破った。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎Getty Images


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