横浜FCに所属する元日本代表DFの伊野波雅彦が3日、練習後にオンラインで取材に応じ、5日のルヴァン杯・サガン鳥栖戦に向けて意気込みを語った。約5カ月ぶりの公式戦出場が有力な伊野波は、自身のアピールのためにも勝利を求めている。

上写真=オンライン取材に応じたDF伊野波(写真◎スクリーンショット)

中断期間中に戦線離脱

 昨季J2で28試合に出場してJ1昇格に貢献した伊野波だが、今季は2月23日のリーグ開幕戦(対ヴィッセル神戸)以来、試合から遠ざかっている。チームから公式発表はなかったが、リーグ中断期間中に太ももの筋膜炎を起こし、戦線離脱を余儀なくされていた。

 その間、チームはシステムを4バックから3バックに変更し、最終ラインには20歳の小林友希や大卒新人の星キョーワァンら若手が台頭。伊野波は7月中旬に全体練習に復帰するも、コンディション面の問題もあってリーグ戦ではベンチ外が続いている。

 チームは新たにポゼッション重視のスタイルに取り組んでおり、「結果は抜きにして、やろうとしていることは分かる。チャレンジしていることに間違いはない」と伊野波。だが、若いチームゆえの課題も感じている。「監督に任せっきりじゃなくて、自分たちで理解して修正することが、ここ数試合での課題だと思う」。横浜FCは目下リーグ戦で4連敗中。プロ15年目のベテランは「(第6節の)マリノス戦の後半くらいから中途半端になっている感じがある」と指摘し、「いまの横浜FCには勝利が必要」と語る。

 5日に行なわれるルヴァン杯の鳥栖戦に向けて下平隆宏監督は、「連戦なのでメンバーの入れ替えを考えている」と明かし、伊野波については「守備を引き締められる選手。楽しみにしている」と期待。約5カ月ぶりの公式戦出場が有力となった伊野波は「プロである以上、結果がすべて。ゲームの中でパフォーマンスを見せないと(レギュラーに)戻れないということは分かっていることなので、結果で示したい」と意気込んだ。


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