上写真=異国の地で踏み出したプロとしての第一歩。金世明は出場機会を得るべく燃えている(写真◎石倉利英)
「ベンキョウシマシタ、センセイト」
誕生日当日は「祝福のメッセージがたくさん来た」という。両親からは「プロ最初のシーズンの誕生日おめでとう、とメッセージが届いた」そうだ。
加入当初は片言だった日本語は、すっかり上達している。驚いて聞くと「ベンキョウシマシタ(勉強しました)。イッカゲツカン、センセイト(1カ月間、先生と)」と明かし、「イッカゲツマエハ、ジブンデ、ホンデ、ベンキョウシマシタ(1カ月前は自分で、本で、勉強しました)」と続けた。
急激に暑くなった日本の天候については「デモカンコクモ、ナツハ、メッチャアツイカラ(でも韓国も、夏はめっちゃ暑いから)。ココハ、カゼガアルカラダイジョウブ(ここは、風があるから大丈夫)」と流ちょうにコメント。中国出身、韓国へのサッカー留学を経て鳥取に加入しており「カンコクハ、カゼガゼンゼンナイカラ、ソレモキツイデス(韓国は、風が全然ないから、それもきついです)」と印象を語った。
ソウル永登浦高から加入して「鳥取に来てヨンカゲツ(4カ月)、最初の頃よりもコンディションは良くなっています。フィットネスやテンポにも、ダイタイ、ナレマシタ(だいたい、慣れました)」との手応えをつかんでいる。これまでの公式戦出場は天皇杯の予選、鳥取県選手権大会の決勝で後半途中から出場した1試合のみで、より多くの出場機会をつかみたいところだ。
そのためには「もっとフィットネスを良くしなければいけない」と考えている。異国の地で輝きを放つために「もちろんプロ1年目が自分にとってハードなものであることは分かっていますが、もっと試合に出るために練習で成長していきたい」と決意を新たにしていた。
取材・写真◎石倉利英