4月20日の明治安田J3リーグ第10節で、ガイナーレ鳥取と鹿児島ユナイテッドFCが対戦した。鳥取が練習拠点としている米子市のオールガイナーレYAJINスタジアムでの今季初試合は、前半途中から強弱の雨が降り、時折強い風も吹く難しいコンディションに。どちらも決定機でシュートがクロスバーやポストに当たるなどして決められず、スコアレスドローに終わった。

上写真=公式記録の気温は15・3度ながら、雨や風の影響で、それよりも寒く感じる中での一戦。チャンスの数は鹿児島の方が多かったが、勝ち点1を分け合う結果となった(写真◎石倉利英)

■2025年4月20日 J3リーグ第10節(@ヤジン:観衆2,713人)
鳥取 0-0 鹿児島

「一つ突き抜けていかなければいけない」

 立ち上がりから両チームが前線へのロングパスで攻撃の糸口を探る中、最初に決定機を作ったのは鳥取。サイドアタックをはね返された後のこぼれ球をMF普光院がシュート、バウンドしたボールがゴール前にいたFW吉田に向かい、ヘッドで合わせたが、クロスバーに当たって決まらなかった。

 鹿児島も26分、FWアンジェロッティがエリア外中央から左足で狙ったが、鳥取DF二階堂がブロックしてCKに逃れる。38分にはDF杉井が敵陣の高い位置でボールを奪うと、そのまま攻め上がってエリア内左サイドから左足で狙ったが、左ポストに当たって決まらなかった。

 0-0で折り返した後半、鳥取はCKなどセットプレーのチャンスこそ作るものの、シュートを打つには至らない。鹿児島は敵陣まで攻め込む回数が増え、62分にはカウンターからFW吉尾がゴールに迫ったが、右足シュートは鳥取GK高麗にセーブされた。

 ボールを奪った後のミスが多く、なかなか良い形を作れない鳥取に対し、鹿児島は終盤にかけて良い形を作った。だが80分にMF米澤が右サイドから右足のアウトサイドキックでファーサイドを狙ったシュートは、クロスバーに当たって決まらず。後半アディショナルタイムの90+5分にはFW武がエリア内左サイドからセンタリング、鳥取DF二階堂のタックルに当たったボールがゴール方向に飛んだが、またもクロスバーに当たった。

 後半のシュートがゼロだった鳥取に対し、鹿児島は多くのチャンスを生かせずスコアレスドロー。鹿児島の相馬直樹監督は「選手たちはよく戦ってくれたと思う」とした一方、「最後のところをこじ開けることができなかった。最近の試合でそういう部分があるので、一つ突き抜けていかなければいけないところだと思っています。もう一つ、ここを越えられるようにしていかなければいけないという試合だった」と振り返った。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・鳥取:GK高麗稜太、DF丸山壮大(74分:田中恵太)、永野修都、二階堂正哉、温井駿斗、MF小澤秀充、普光院誠(84分:東條敦輝)、金浦真樹、河村匠(69分:富樫佑太)、FW三木直土、吉田伊吹(84分:半田航也)

・鹿児島:GK山内康太、DF青木義孝、岡崎慎、千布一輝、杉井颯、MF渡邉英祐(64分:稲葉修土)、山口卓己、FW吉尾虹樹(64分:田中稔也)、アンジェロッティ(84分:武星弥)、河村慶人(74分:ンドカ・チャールス)、福田望久斗(74分:米澤令衣)


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