上写真=3月20日のJリーグYBCルヴァンカップが加入後公式戦初出場だった大嶋。最下位のチームを浮上に導くべく燃えている(写真◎石倉利英)
「気持ちが高揚するんじゃないか」
Y.S.C.C.横浜から加入した今季、シーズン序盤は明治安田J3リーグでメンバー外になることが多く、出場機会をつかめなかった。しかし3月20日のJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦・京都サンガF.C.戦で先発フル出場。同23日のリーグ戦第6節では終盤に途中出場し、続けて出場機会を得たものの、第9節を終えてリーグ戦出場は2試合にとどまっている。
ここまでの状況を「身体能力を生かしたボール奪取やヘディングなどの自分の強みを、出せてはいますが、もっと質を高めなければいけない」と分析。最終ラインからのビルドアップで敵陣攻略を狙う鳥取の戦い方において「パスをつなぐプレーが、だんだん良くなってきていますが、90分間を通して、しっかりできなければいけない」ことを課題として挙げた。
最下位の苦境から抜け出すために、「チームとしては、戦う気持ちは前提として持ち続けて、立ち向かっていくことが大事。戦術も、ずっとやってきたものを高めていくことを、変えずにやっていきたい」と語る。個人的には「(パスをつなぐ際に)見えているところや、守備は良くなっているし、コンディションも上がってきている」と手応えをつかんでいる。
4月20日の次節は、ホームで鹿児島ユナイテッドFCと対戦する。会場は鳥取市のAxisバードスタジアムではなく、米子市のオールガイナーレYAJIN(ヤジン)スタジアム。日々の練習拠点での公式戦で、大嶋にとっては初めての経験だ。
ヤジンはAxisよりもピッチとスタンドの距離が近く、「応援も迫力があって、気持ちが高揚するんじゃないかと思う。すごく楽しみ」と想像。今季2勝目に向けて「出場機会があればチームの勝利に貢献できるように、自分の強みを出していきたい」と決意を新たにしていた。
取材・写真◎石倉利英