ガイナーレ鳥取MF普光院誠が、なかなか波に乗れない現状への危機感を口にした。6月4日の明治安田生命J3リーグ第12節・FC岐阜戦で、これまでとは異なる左サイドバックで先発出場。何度かチャンスを作ったが、チームは敗れて3試合未勝利となり、試合後は立て直しへのポイントを指摘している。

上写真=左サイドバックでフル出場した普光院だが、チームを勝利に導くことはできず(写真◎石倉利英)

■2023年6月4日 J3リーグ第12節(@Axis:観衆1,711人)
鳥取 1-2 岐阜
 得点:(鳥)牛之濵拓
    (岐)ンドカ・チャールス、田中順也

「そんなに悪くはなかったと思いますが…」

 加入1年目の今季、主にボランチの一角でリーグ戦全試合に先発出場している普光院は、この日は左サイドバックで出場。2016年と17年に在籍したSC相模原時代に経験があるものの、「それ以来なので、かなり久しぶり」というポジションで勝利を目指した。

「うまくボールの中継役になって、前に配球できるポジションを取りつつ、守備を一番に考えてプレーした」という。立ち上がりから左サイドハーフのMF富樫佑太と絡んで攻撃に参加し、27分には上に外れたものの、際どいミドルシュートでゴールを脅かした。

 後半に入って49分には左サイドを突破してセンタリングを送り、ファーサイドのFW大久保優に合わせたが、大久保のシュートが当たり損ねてアシストにはならず。試合後は自身のプレーを「そんなに悪くはなかったと思いますが、もう少し自分で運んでから前に配球したかったのが、ポジション取りが悪かったのか難しかったので、修正したい」と評価した。

 鳥取は12分と61分に失点し、70分に1点を返したが1-2で敗戦。またも今季ホーム初勝利はお預けとなり、リーグ戦3試合未勝利で16位に後退した。「今日は失点が2つとも、もったいなかった。ああいう失点をしていたら勝てない」と指摘した普光院は、「一人ひとりが走ることや、球際で戦うことを見つめ直すしかない」と強い危機感を示した。

現地取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.