今季からガイナーレ鳥取でプレーするDF田中恵太が、目の前のポジション争いに全力を尽くす姿勢を強調した。豊富な経験と実績で期待を集めるが、競争に勝って試合に出場してこそ、新天地にもたらせるものがあると考えているという。

上写真=琉球から鳥取に移籍した田中(写真◎石倉利英)

「みんな真面目で、楽しくやれています」

 2012年に明治大からAC長野パルセイロに加入して以降、FC琉球、水戸ホーリーホックでのプレーを経験し、移籍するのは2019年以来。1月12日のチーム始動から練習を重ね、「久々にこういう感じで新しいチームに入って、やっていて楽しいです」と語る表情には充実感が漂う。

 昨季限りで琉球との契約が満了となり、2016年から18年まで琉球で指揮を執っていた金鍾成監督が率いる鳥取に加入。大きな声を出して練習を盛り上げており、「サッカーが始まったら、いつもどおりという感じ。監督の練習のやり方などは知っているし、知っている選手も何人かいる。若いチームですけど、みんな真面目で、楽しくやれています」と語る。

 右サイドからのオーバーラップ、正確なクロスなどの持ち味を発揮することが期待されるが、本人の意識はそれ以前に向けられており、「まずは競争に勝つ。とにかく自分が試合に出場し続けることが大事」と強調。その上で「もちろん昇格させる、チームとして結果を出すこと」を目指していく。

 昨年12月に33歳となり、豊富な経験を生かすことについても「年齢的に、こういうことをしなければいけない、といったことは、その(競争に勝った)後についてくると思っている」ときっぱり。「いち選手としてプレーのクオリティーを出し、チームに貢献する」と新天地での役割をイメージしていた。

取材・写真◎石倉利英


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