ガイナーレ鳥取MF文仁柱がJリーグデビューを機に、より多くの出場機会をつかむべく燃えている。開幕直前の負傷で出遅れ、初の公式戦でも前半途中で交代という悔しさを味わった経験を生かし、チームを浮上に導く勝ち点への貢献を目指す。

上写真=6月19日の試合でJリーグデビューを飾った文仁柱。80分からの交代出場だった(写真◎石倉利英)

「勝つためには攻撃力が必要」

 朝鮮大から今季加入したルーキーの文仁柱は、6月19日の明治安田生命J3リーグ第13節・テゲバジャーロ宮崎戦で初めてベンチ入りし、80分から交代出場。Jリーグデビューの瞬間を「遅くなりましたけど、Jリーグの舞台に立ててうれしかった。もっと出たいと思いました」と振り返った。

 2020年1月の東京五輪アジア最終予選(AFC U-23選手権)でU-23北朝鮮代表に選出されたレフティーは、プロ1年目に苦しいスタートを切っていた。J3開幕を1週間後に控えた3月5日の練習で負傷し、右足関節三角靭帯損傷などで戦線離脱。復帰後の5月22日、天皇杯1回戦で先発出場して公式戦デビューを飾ったものの、前半の38分で途中交代し、チームもJFLのヴェルスパ大分に0-4で敗れた。

 プロデビュー戦の悔しさを「試合に出させてもらいましたが、コンディションが上がっておらず、走れていなかった」と語る。それでも「その後はケガをする前か、それ以上のコンディションにもっていくのが課題だと感じて、取り組んでいた」という日々の成果でJデビューにつなげると、継続して控えメンバーに入り、7月2日の第15節では2試合目の交代出場を果たした。
 
 ただ鳥取は18チーム中17位と、依然として苦しい状況が続いている。攻撃の組み立てやラストパス、得点力などが期待されるルーキーは「勝ち点を積み上げるためには、ゴールを決めなければいけない。守備は全員でハードワークできるようになっていますが、勝つためには攻撃力が必要」と強調。今後の巻き返しに向けて「自分は攻撃的な選手。試合に出てゲームメークやアシスト、ゴールなどでアクセントになって貢献し、チームを勢いづけたい」と意気込んでいた。

取材・写真◎石倉利英


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