ガイナーレ鳥取が2月27日、一般のファン・サポーターにも公開して紅白戦を実施した。当初の練習試合から開催日も含めて変更となる中、約300人が来場。2週間後の新シーズン開幕へ、各選手が精力的なプレーを見せた。

上写真=チュウブYAJINスタジアムで行なわれた紅白戦。激しい攻防が繰り広げられた(写真◎石倉利英)

クラブとファン・サポーターの『決起集会』

 3月12日の明治安田生命J3リーグ開幕に向けて調整を続けている鳥取は、2月26日に一般のファン・サポーターにも公開して、JFLのFC神楽しまねと練習試合を行なう予定だった。しかし、FC神楽しまねの選手1人が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたため、開催日が27日に延期に。その後、さらに選手2人が陽性判定を受けたことから練習試合は中止となり、代わりに紅白戦が行なわれた。

 鳥取は昨季もプレシーズンに、一般公開で紅白戦を実施している。今季は開幕を2週間後に控えたタイミングで、試合前には今季着用するユニフォームのお披露目も行なわれるなど、クラブとファン・サポーターの『決起集会』の意味合いもある一戦に。会場となった米子市の練習拠点・チュウブYAJINスタジアムには約300人の観客が詰めかけ、メンバーを入れ替えながらの35分×2本の戦いを見守った。

 試合は前半、黄色いビブスのチームがMF魚里直哉のゴールで先制。同チームは後半、PKで追加点のチャンスを得たものの、FW大久保優が外してリードを広げられなかった。対する赤いビブスのチームは終盤、MF小田垣旋が鋭いドリブル突破で倒され、右サイドでFKを獲得。これを小田垣自ら左足でニアサイドに直接蹴り込み、1-1の引き分けに終わった。

 試合後は選手・スタッフが整列して来場者にあいさつ。「まだまだJ2に昇格する力が備わっていないのは、今日の試合を見ればお分かりだと思う」と現状を評した金鍾成監督は、それでも「一つでも多く勝って、J2に昇格する。それだけを目標に、これからも鍛錬していきたい。最後に皆さんと一緒に昇格の喜びを味わうために、選手・スタッフみんなで頑張っていきますので、1年間よろしくお願いします」と続け、今後のさらなるチームの成長と、2013年以来となるJ2復帰を誓っていた。

取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.